- 看護知識
CKDでは、薬を使って腎臓の機能を補うことで、CKDの進行を遅らせたり、腎機能低下が原因で起こるさまざまな症状を改善したりします。そこでCKDで使われる代表的な薬剤についてお話します。腎臓の血圧を調節する機能を補う薬腎臓の血圧を調節する機能には2つのしくみがあります。まず1つ目は、塩分・水分の排出調整と、もう1つはホルモン分泌調整です。腎...
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CKDの患者さんは原疾患もさまざまであり、ケアをしていくなかでさまざまな問題に直面します。そこでここでは、事例をもとにどのように対応していけばよいのかを解説します。食欲が低下した場合、食べたいものを食べられる工夫を提案しましょう。CKD患者さんの場合、たんぱく質を多く含む卵類や魚介類、肉類、大豆製品などの副食を控え、炭水化物や脂質、糖質の...
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なぜカルシウム量に注意が必要なのか 体の中に必要なカルシウムは、腸管から吸収されます。そのとき腎臓で活性化されたビタミンDが必要となります。しかし、腎機能が低下するとビタミンDの活性化ができなくなり、カルシウムの吸収が落ち、血中カルシウム濃度が低下します(低カルシウム血症)。その血中カルシウムを補うために、副甲状腺から副甲状腺ホルモン(P...
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慢性腎臓病(CKD)に対する集学的治療(MDC)の有効性を示すエビデンスが報告された。MDC介入後には腎機能(eGFR)低下速度が有意に抑制されるという。国内多施設共同研究の結果であり、日本大学医学部腎臓高血圧内分泌内科の阿部雅紀氏らによる論文が「Clinical and Experimental Nephrology」に3月31日掲載...
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CKD患者に理解してもらい、実施・継続してもらうためには、行動変容を促すかかわりが必要となります。この連載では、コーチングとティーチングを使い分けて行う、CKD患者や後輩への指導方法を紹介します。第1回となる今回は、行動変容を促すかかわりとコーチング・ティーチングの関係について解説します。価値観形成を尊重しつつ変容させる生活習慣病を原因と...
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塩分と水分がどう腎臓に影響するのか 腎臓は余分な水分や電解質(ナトリウム、カリウム、ミネラルなど)を排泄し、身体のバランスを保っています。腎臓の糸球体では1日に約150Lもの原尿が作られ、その原尿は尿細管を通過する間に約99%が再吸収され、1日約1.5Lが尿として体外へ排泄されます。電解質では、ナトリウム、カリウム、リンなどが腎臓で調節さ...
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カリウム制限とその方法 カリウムやリンはいずれも身体にとって重要なミネラルです。通常、余った分は腎臓で排出されるのですが、腎機能が低下すると排泄が少なくなり、高カリウム血症・高リン血症となり、さまざまな症状を引き起こすため摂取を控えなくてはなりません。 まずカリウムについてですが、CKDではカリウムの排泄機能低下のみならず、アシドーシスと...
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※「余命がなく治療中止の意思が固いときには」以下の閲覧はログイン(登録無料)が必要です。透析治療特有ともいえる答えの出せない問題患者から「透析をやめたい」と申し出があったら CKD患者の場合、特に終末期になると、透析やその他の治療・処置を続けるか否か、延命治療をどうするか、といった問題に直面することがあります。患者本人が透析をやめると決め...
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CVDでの死亡リスクが高い透析患者さん 日本透析医学会の「わが国の慢性透析療法の現況」による慢性透析患者に関する基礎集計によれば、2015年末の透析患者の死因は、1位「心不全」:26.0%2位「感染症」:22.0%3位「悪性腫瘍」:9.3%4位「脳血管障害」:6.6%5位「悪液質/尿毒症」:4.6%6位「心筋梗塞」:4.3%となっており、...
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CKDはステージごとに進行するため、それに応じた治療やケアを行わなければなりません。各ステージの特徴・治療を理解し、ケアのポイントを確認していきましょう。ステージ1・2、3・4の特徴とケアを解説します。【関連記事】■【CKD】透析導入期(ステージ5)の症状と治療CKD(慢性腎臓病)ステージ1・2症状と特徴ステージ1・2では腎障害はまだ軽度...