• 公開日: 2015/11/4
  • 更新日: 2018/12/13

看護師という、私の「アイデンティティー」

テーマ:私の復職エピソード

看護師というアイデンティティーを失くす怖さ

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夫の海外転勤で2度の長期離職

夫の海外転勤附帯で6年間と7年間の2回、長期に渡り看護師という職業から離れた経験がある。
1度目の長期離職は31歳~37歳の時。
が、滞在国で有償ボランティアの形で日系クリニックで働いたこともあったので、帰国後は海外での経験も活かして頑張ろう!と積極的に数種の異分野での看護職を掛け持ちして、前向きに取り組めた。
2度目の長期離職は41歳~48歳の時。
子供の学校やアクティビティーに忙しい生活で、すっかり自分の"看護師である"というアイデンティティーがなくなっていくのを実感した。

帰国後、再度復職したけれど…

帰国後、子育てが終わると同時に更年期。自分に自信が持てず、前向きになれず落ち込みの日々。
でも、遊んでいるわけにもいかず、自己を奮い立たさて復職。
勤めた病院では余りの忙しさに更年期の身体がついていけず目眩まで起こし、ただただ疲労感と看護師として働くことへの恐怖感を感じて逃げ出したい思いをしていた時、父が他界。母が心労で体調を崩したため退職して寄り添うことに。
数ヶ月間、母に寄り添い過ごしている間に看護の原点に戻れたような気がして、また一からやり直してみようと思え、自分の看護師としてのアイデンティティーを取り戻すことができた。

看護師としてのアイデンティティーを感じられる幸せ

今は、自分の身体の声を聞きながら無理をせず、週2~3回4-5時間勤務の小さなクリニックで外来看護師をしている。
地域医療での患者さんとの関わり、内視鏡等の諸検査、Dr.をはじめ同僚達との関わりなどを通して、看護師としてのアイデンティティーが自分の中に根付いている幸せを感じつつ、充実した日々である。

●執筆●JC さん
53歳。
内科・小児科外来クリニック勤務。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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