コラム
  • 公開日: 2014/7/1
  • 更新日: 2019/3/1

【連載】ナースの転職知恵袋

空港で働く看護師の仕事&待遇

旅好きな人に!空港でのナースの仕事

旅行好きな人なら、空港にいるだけで、旅の予感にワクワクしてしまうのでは? 今回ご紹介するのは、そんな旅&空港好きの人にはたまらない、空港で働く看護師のお仕事です! 空港での看護師の仕事は、主に【空港内クリニックの看護師】と【検疫官】の2職種。 それぞれの仕事内容や待遇について、以下で詳しく解説します!

空港内クリニックの看護師

利用客の体調をケア・応急処置がほとんど

体調不良の利用客をケアするために、成田空港などの主要空港には、クリニックが設けられています。 空港内クリニックには、最低限の設備しかない場合が多く、看護師の仕事は、簡単な応急処置がほとんど。容態が重い場合は、基本的にその場で検査・手術などはせず、近隣の病院へ搬送します。 ちなみに空港内クリニックは、民間病院が経営母体になっている場合が多いようです。 空港内クリニックでずっと働き続けるとは限らず、将来は母体の病院で働く可能性もあります。

夜勤が楽!給与は他のクリニックと同等

空港自体が24時間稼働している場合は、空港内クリニックの看護師にも夜勤があります。 ただし、通常の病院に比べて業務量は少なく、入院設備がないため、急変対応やナースコールに追われることもありません。病院での夜勤よりも、体力的な負担はかなり軽いでしょう。 月給は22万円程度、年収にして400万円前後が平均のようです。

検疫官

感染症の蔓延防止・健康相談など、仕事は多岐にわたる

空港の利用客には、外国人や、海外から帰国した人も多く含まれています。彼らの中には、知らないうちに海外で流行している感染症にかかり、ウイルスを持ちこんでいる人がいるかもしれません。 感染症が国内で広がることを防ぐための対策を行う人が、検疫官です。 検疫官の仕事内容は、空港・港での、感染の疑いがある人の診察や、海外へ行く人の予防接種など。 時には、「海外で虫に刺されたのですが、大丈夫でしょうか?」といった健康相談や、具合が悪い人の検温や採血などの看護業務も行います。

公務員待遇!ただし転勤もあり

検疫官の勤務時間は、原則1日に7時間45分と定められています。夜勤が無いケースもありますが、成田空港など国際空港の検疫所は24時間体制なので、検疫官も夜勤に入ります。 検疫官は、厚生労働省に所属する国家公務員。そのため、公務員と同じ安定した待遇が受けられます。 例えば、原則として土・日・祝日は固定休。給与は18万500円からですが、看護師の経験年数に応じて調整され、国家公務員法の規定に沿って各種手当も支給されます。 ただし、検疫官は全国の主要な空港・港の全てが職場。全国転勤の可能性は少なくないでしょう。

求人数が少なく、狭き門

空港内クリニックで働く看護師の数は、1~2人程度。その上、国内の主要空港以外は設置している所が少なく、求人数はごくわずかです。また、検疫官の募集は厚生労働省のホームページで行われますが、欠員が出た時しか求人は出ません。 このとおり、看護師が空港で働ける可能性は、とても低いと言わざるを得ません。 空港で働くことに固執すると、なかなか職場が見つからない可能性も。街中のクリニックにも目を向ける、公務員待遇を受けられる国公立病院を探すなど、転職先の候補を広げてみることも必要でしょう。

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編集 ナース人材バンク
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