コラム
  • 公開日: 2014/6/23
  • 更新日: 2019/3/1

【連載】ナースの転職知恵袋

人がすぐ辞める病院、3つの特徴

入職前に離職率をはかる方法

10人に1人の看護師が職場を去る今、長く働ける、働きやすい職場を求めている人も多いでしょう。 そうした職場を探す上で、離職率は頼りになる目安の1つ。 しかし残念ながら、個々の事業所での離職率は、必ずしも公開されてはいないようです。 長く働ける職場を見つけるには、入職前に、離職率が高いかどうかを判断しなければなりません。 人手が少なく激務の職場や、残業が多い職場は、いかにも人が辞めやすそう。 でも、忙しさや残業の多さは、入職してみないと分からないですよね。 そこで今回は、入職する前に推し量れる、離職率が高い職場の3つの特徴をご紹介します。

人が辞めやすい病院の特徴

待遇が悪いもしくは良すぎる

待遇が悪い職場は、人が辞めやすい職場の代表格。 募集要項の待遇欄に何も書かれていなかったり、「規定による」など曖昧な表記の場合も要注意です。 待遇の悪さを隠すために、具体的な表記を避けている可能性があります。 それとは逆に、「えっ!?」と驚くほど給与が高いなど、待遇が良すぎる職場にも注意が必要です。 激務や人間関係の悪さゆえ看護師が定着せず、高待遇を提示して何とか人を集めようとしているケースがあります。

スタッフ間の会話が少ない

見学の際、スタッフの会話が聞こえず、黙々と仕事をしているような職場は要注意。 自由に意見を言いにくかったり、質問をしづらい職場である可能性があります。 そのような職場では、表立って発言できない分、陰口が横行するなど人間関係に問題があることも。 また、スタッフ同士の会話が少ないということは、情報共有が不十分な可能性があります。 情報共有ができていないと、重要な伝達事項を聞いていないという疎外感を生み出すばかりか、ミスも起きやすくなります。スタッフの意欲低下、ひいては離職率上昇につながりかねません。

教育体制が充実していない

事業所のホームページなどに、教育に関する説明がない職場は、教育体制が充実していない可能性大。 経験者限定で募集を行う職場も、既にスキルがある人材を雇うことで、教育にかかる費用や手間を抑えようとしている可能性があります。 このような職場の中には、事業所内で満足な教育が受けられない上に、外部研修に参加することまで「人手が足りなくなるからダメ」と禁止する所もあるとか。 将来を見据えたスキルアップが望めず、意欲ある看護師ほど「ここでは成長できない」と見切りをつけ、早々に退職しやすいようです。

働きやすさの基準は人それぞれ

ここまで、人が辞めやすい職場の特徴について解説してきました。 ただし気を付けたいのは、働きやすさの基準は人それぞれだということ。 例えば教育の充実度は、離職率をはかる1つの指標ですが、「研修が少ない職場の方が、自分の時間を持てて良い」という人もいるでしょう。 ここで紹介した特徴が、全ての人に当てはまるとは限らないということです。 自分にとって働きやすく、長く続けられる職場を見つけるためには、あくまでも「自分が」転職先に求める条件の優先順位をはっきりさせることが大切です。

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編集 ナースの転職知恵袋 編集部
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