ナーススクエア
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ナース・エッセイ

PTを巻き込んで、看護師の私を含む「しつこいメンバーズ」を結成!?

2017年12月02日 2,752 アクセス

テーマ:他職種(PT・OT・STなど)との連携でうまくいった・いかなかったエピソード

付き合わされる寝たきり患者

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PTのスタッフを巻き込んで

人工呼吸器離脱困難で、大学病院から転院してきた中年男性。
CPA蘇生後脳症であったが、徐々に反応が良くなり表情が出て来た頃、何故だか「この患者のADLをみんながアッと驚くほど回復させたい」とわたしに強い使命感が現れた。
過去の経験上、「関わり方次第で、患者の状態は変わる」ということは実感していた。
業務をこなすだけでブーブー言っているスタッフたちに、本来の看護師の仕事としての面白みを、態度で見せて教えたい気持ちもあった。
評判の悪い当院。しかしとにかくうちの病院のPTは熱心なメンバーばかりで、唯一自慢出来る部分だと思う。
そんな彼らを巻き込み取り組んだ。

毎日「しつこく」した結果

毎日毎日担当PTとしつこく大声で刺激をする日々。反応の悪い日は拘縮仕掛けている四肢関節や肩、股関節を動かしながらしつこく声掛け。
顔をしかめながら痛い、痛いとしだいに言葉を発するようになった。実際には気切をしていたため口パクではあるが。
根気よくこの関わりを継続し、飴と鞭で交互に清潔ケアでは特別待遇だと吹き込みながら、バブ入り足浴や石鹸清拭で快適な時間も設けた。
少しずつ自発的な動きも出て来たある日、夜勤のため夕方に出勤すると抑制帯が装着されていた。わたしは喜んだ。
抑制されていて喜ぶなんて不謹慎だし、初めての事かもしれない。でもそれだけ動きが出てきたということであり成果の表れである。
あれだけ人工呼吸器からの離脱は困難だと説明されていた呼吸も、リハビリを実施していくにつれ自発呼吸が促され、ついに離脱に至った。
PTと共に喜んでいる傍で患者は、得意のドヤ顔をして見せた。
そして端座位、車椅子、ティルト台での立位まで進んでいった。
と、同時に文字盤を用いた会話の練習。指で指し示してもらう方法で行った。
初めは手も自由に動かせず全く上手く伝わらないため面倒くさがり諦め閉眼する毎日。
ここでもわたしたち、しつこいメンバーズ(PT含むわたしたち)は根気よく関わり続ける。
ようやく伝わった言葉といえば、「俺は昔モテたんだ。」…え?こんなに時間を費やして伝えたかったのって、それ?と、夜勤中爆笑するエピソードもいくつかあった。

他職種と連携したからこそ

そんなこんなでついにリハビリ病院に転院の日を迎えた。
当初は当院でお看取りとまで説明されていた患者。最後の日には対応出来なかったが涙涙のお別れだったそうだ。
しつこいメンバーズも最終的には総勢5.6人にまで膨れ上がり、わたしの2つ目の目標も達成できた。
他職種で、多職種での連携はいろいろな視点からいろいろな知識、技術が入るため、とても効果的だと改めて感じさせられた。

●執筆●あろはっぴいなーす さん

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