• 公開日: 2017/3/29
  • 更新日: 2018/12/13

看護師の資格を使わずに再就職。そこで気づいた「仕事へのやりがい」とは

テーマ:「看護師なんてもう辞めてやる!」…を乗り越えたワケ

別職種の大変さを身をもって知った

tasyokusyu taihen

転職先は食品加工会社

個人病院の外来で10年以上働いていて、勉強しても身に付かず、仕事でも小さなミスが多発、しかも採血が下手すぎて先輩に代わってもらうこともしばしば…。
そんな自分は看護に向いてないと思い、30歳を機に辞めました。
その後就職活動するも、世の中は就職難。
看護の資格以外何もない自分はなかなか就職出来ず、やっとの事で就職出来たのが無資格・年齢不問の食品加工会社ぐらいでした。

仕事へのやりがいって?

が、食品加工はかなりキツくて、立ち仕事にガンガンクーラーは効いてるし、腰を悪化。帰って早々腰が痛くて何も出来ない日々。
働いている人も、怒鳴る人や大人のくせにいじける人など粗雑な感じがするし、昇給もない。
安い給料で、同じ仕事の繰り返し…。
そこで初めて仕事への「やりがい」と言うものを意識しました。

他職種についたからこそ

看護は大変だけど、日々精進してより高みを目指していける。それがやりがいであり、自分にとって必要なことなんだと改めて感じました。
就職難というのも大きいです。看護はどこも募集してますが、他の仕事は募集はしていても採用はなかなかされません…。
あと、今はパートで病棟に勤めてますが、食品加工会社より休みも増えて、体力的にも楽になったにもかかわらず、食品加工会社(正社員)よりもちょい高いお給料をもらってます。
働いてる人も上品だし、皆さん大人で(当たり前ですが)怒鳴る方もおらず、日々勉強でとても充実した毎日。
看護の仕事もここに来て初めてやりがいを持ちました。採血もちょっとはマシになったかなぁ…。
これからもこの仕事をしていくぞと思うと勉強にも手技にも力が入ります。
でもこの気持ちは、他職種についたからそう思った事なので、食品加工会社に勤めたことは自分にとっていいきっかけになったなぁと今では思います。

●執筆●ひなこ さん
個人病院の皮膚科外来で10年
食品加工1ヶ月
精神科病棟 3年目
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