• 公開日: 2016/9/19
  • 更新日: 2018/12/13

新卒の私に対し、大切なことを「背中で」教えてくれた先輩

テーマ:尊敬出来る人との出会い

言い訳しない

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忙しい病棟で、いっぱいいっぱいだった新人の私

卒後初めて務めた病院は急性期内科ということもあり、忙しい病棟でした。
新人の私は毎日いっぱいいっぱいになりながら、とにかく決められた処置や点滴をこなすのに精一杯でした。
そんな時、夜勤の先輩に申し送りをした際に色々と指導を受けました。

困るのは、先輩や先輩ではなく…

「どうして先輩や先生に相談しなかったの?このままじゃ患者さんが困るよ?」
忙しい職場で迷惑をかけてはいけないと、質問することすら躊躇っていた私は先輩の言葉に目が覚めました。
「そうだ…患者さんが困るんだ。」

「言い訳しない!」

それからその先輩のことを憧れるようになり、仕事ぶりやカルテの記録を読んで、「自分も先輩のような看護師になりたい!」と思うようになりました。
先輩はどんなに忙しくても、患者さんの話をよく聞いて、笑顔でした。
夜勤中に先輩が残したカルテには、患者さんだけでなく家族さんの心配や、それに寄り添うような看護の記録が残されていました。
日勤に比べて何倍もの患者さんを受け持つのに…。
忙しいからって言い訳しない、いつも自分の看護をしている先輩が益々好きになりました。
先輩がご家族の都合で退職されて1年経ちますが、いつも忙しい時に先輩の事を思い出します。
「私も言い訳しない!ちゃんと自分の看護をしよう」と…

●執筆●もも さん

このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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