まなび
  • 公開日: 2016/1/23
  • 更新日: 2018/12/13

看護師国家試験アプリ一斉模試問題 1月23日実施分

第105回看護師国家試験に向けての一斉模試を、ナース専科の国家試験対策アプリ上でおこないました。2016年1月23日の模試問題の一覧を公開します。
次回の模試は1月30日におこないますので、看護学生の方はぜひご参加ください。
アプリ上で模試に参加すると卒業年別の平均点がご覧いただけます。
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1月23日看護師国家試験1月総仕上げ模試【3】

■我が国の平成23年における死因順位の第1位はどれか。

1.肺炎
2.心疾患
3.脳血管疾患
4.悪性新生物

【正解】4
1.(×)肺炎は、3位であるが、高齢者の死因では上位にある。
2.(×)心疾患は、3大死因の一つであるが、昭和60年より第2位である。
3.(×)脳血管疾患は、3大死因の一つであるが、4位である。
4.(○)近年では、3大死因の一つで、昭和56年から第1位となっている。


■精子の性染色体はどれか。

1.X染色体1種類
2.XY染色体1種類
3.X染色体とY染色体の2種類
4.XX染色体とXY染色体の2種類

【正解】3
1.(×)卵子の性染色体は、X染色体2本からできている。
2.(×)性染色体は、X染色体とY染色体の2本の組み合わせからできているため、XY染色体は存在しない。
3.(○)精子の染色体はXとYの2種類 。
4.(×)2と同様の理由。


■看護師のボディメカニクスで正しいのはどれか。

1.立位では基底面を広くとる。
2.動作時の重心は高い位置におく。
3.重心線は基底面の利き腕側におく。
4.足と床との間の摩擦力を小さくする。

【正解】1
1.(○)基底面は、広い方が安定するので正しい。
2.(×)立位時、重心は骨盤内にあるので、低い位置の方が安定する。
3.(×)重心線は基底面の内側にあると安定する。
4.(×)摩擦力が小さいと滑ってしまい力が入らなくなる。


■食中毒の原因となるのはどれか。

1.セラチア
2.レジオネラ
3.ヘリコバクタ一
4.カンピロバクタ一

【正解】4
1.(×)セラチアは、糞便や口腔から分離される常在菌の一つで、通常、病気になることはない。問題になるのは、日和見感染であるため、食中毒の原因にはならない。

2.(×)レジオネラは本来土壌細菌であるが、冷却塔、給湯系、渦流浴などの人工環境に増殖している。臨床症状は、肺炎型と風邪様のポンティアック熱型があり、食中毒の原因にはならない。

3.(×)ヘリコバクターは、ヘリコバクター・ピロリ菌といい、胃の中に生息する菌で、胃潰瘍や胃がんの原因となる。

4.(○)カンピロバクターはウシ、ヒツジ、ニワトリなど家禽類の腸管内に広く常在菌として保菌されている。ヒトには汚染源となった食品の摂取(鶏肉などの肉の生食や加熱不十分、飲料水、サラダ、未殺菌の牛乳など)により食中毒症状を発症する。ヒトでは1982年に食中毒菌として指定された。


■低血糖によって分泌が促進されるのはどれか。

1.アルドステロン
2.テス卜ステロン
3.甲状腺ホルモン
4.副腎皮質刺激ホルモン

【正解】4
1.(×)アルドステロンは、Na+再吸収を促進するホルモンである。

2.(×)テストステロンは、男性ホルモンの一種である。

3.(×)甲状腺ホルモンは、代謝に関係するホルモンである。

4.(○)副腎皮質ホルモンは、血糖値を上昇させる働きがあるため、低血糖になると分泌が促進される。


■脊椎で椎骨が5個なのはどれか。

1.頚椎
2.胸椎
3.腰椎
4.尾骨

【正解】3
1.(×)頚椎は7個である。
2.(×)胸椎は12個である。
3.(○)腰椎は5個である。
4.(×)尾椎は3~5個である。


■徐脈性不整脈で起こりやすいのはどれか。

1.失明
2.失神
3.失語
4.失認

【正解】2
1.(×)失明は、網膜剥離、緑内障などで生じる。
2.(○)徐脈性不整脈では、脳への血液供給が不足し、めまいや失神などが生じる。
3.(×)失語は脳の言語中枢(ブローカ中枢・ウェルニッケ中枢)の障害で生じる。
4.(×)失認とは、物を見たり、音を聞いたりすることはできるが、それが何であるかが分からなくなってしまうことをさし、脳の損傷などで生じる。


■保健師助産師看護師法で規定されている看護師の業務はどれか。

1.看護の研究
2.秘密の保持
3.記録の保存
4.関係機関との連携

【正解】2
1.(×)保健師助産師看護師法に看護研究の義務は記載されていない。
2.(○)保健師助産師看護師法42条の2に「保健師、看護師又は准看護師は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。保健師、看護師又は准看護師でなくなった後においても、同様である」とある。
3.(×)保健師助産師看護師法では、助産師の記録の保存については規定されているが、看護師の記録の保存については規定されていない。
4.(×)保健師助産師看護師法に、関係機関との連携を義務とするような記述はない。


■チアノーゼを最も観察しやすいのはどこか。

1.口唇
2.耳介
3.頭皮
4.眼球

【正解】1
チアノーゼは末梢血管内の動脈血の還元ヘモグロビンが5g/dl以上となったときに出現する。皮膚が薄い部分や粘膜で観察しやすい。


■日和見感染症はどれか。

1.麻疹
2.ニューモシスチス肺炎
3.マイコプラズマ肺炎
4.インフルエンザ

【正解】2
日和見感染とは、健康な人には感染症を起こさないような病原体が、免疫力の低下した患者で感染症を発症することをいう。ニューモシスチス肺炎はその代表。原因微生物にはMRSAなどの黄色ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌、カンジダ、サイトメガロウイルス、カリニ原虫などがある。


■スタンダードプリコーションで感染源とされるのはどれか。

1.爪
2.頭髪
3.血液
4.傷のない皮膚

【正解】3
スタンダードプリコーションとは、すべての人の体液、排泄物、傷のある粘膜や皮膚などを感染する可能性のあるものとして取り扱う指針であり、医療従事者が患者の血液や排泄物に接触するときの適切な手洗い、手袋の使用等について規定している。


■生活習慣病はどれか。

1.髄膜炎
2.虚血性心疾患
3.関節リウマチ
4.アルツハイマー病

【正解】2
1.(×)髄膜炎は細菌感染によって生じる。
2.(○)虚血性心疾患は、高血圧、高脂血症、喫煙などが危険因子であり、生活習慣との関連が深い。
3.(×)関節リウマチは自己免疫性疾患であり、生活習慣との関連はない。
4.(×)アルツハイマー病は、βアミロイド蛋白と呼ばれる異常蛋白の蓄積による脳神経細胞の異常であり、生活習慣とは関係がない。


■女性の更年期障害に最も関与するのはどれか。

1.女性ホルモン
2.成長ホルモン
3.甲状腺ホルモン
4.副腎皮質ホルモン

【正解】1
更年期障害は卵巣機能の低下により、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の著しい減少に起因する。更年期障害の症状は、自律神経失調症を中心とした不定愁訴である。


■血液中のヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの割合を表すのはどれか。

1.酸素飽和度
2.動脈血酸素分圧
3.ヘマトクリット値
4.ヘモグロビン濃度

【正解】1
1.(○)酸素飽和度(SpO2)とは、ヘモグロビンに酸素が結合している割合を示している。

2.(×)動脈血酸素分圧(PaO2)は動脈血中に溶解している酸素の量を示したものである。

3.(×)ヘマトクリット値(Ht)は全血液に占める細胞成分(ほとんどが赤血球)の割合を示したものである。

4.(×)ヘモグロビンは鉄を核とする蛋白質で、赤血球内に存在し、酸素を運搬にあずかっている。


■鉄欠乏性貧血でみられる症状はどれか。

1.動悸
2.発熱
3.黄疸
4.感覚過敏

【正解】1
鉄欠乏性貧血では酸素の運搬能が低下しているため、それを補うために心拍数や心拍出量が増加し、患者は動悸を覚えることがある。その他の症状としてはめまいや易疲労感があり、いずれも細胞が酸素不足に陥っている症状である。


■狭心症発作時に使用するのはどれか。

1.アスピリン
2.テオフィリン
3.リン酸コデイン
4.ニトログリセリン

【正解】4
1.(×)アスピリンは血小板による血栓形成を抑制する薬であり、狭心症や心筋梗塞の予防薬として用いられるが、狭心症の発作時には用いない。
2.(×)テオフィリンは気管支喘息のときに気管支を拡張させるために用いる。
3.(×)リン酸コデインは鎮咳剤として用いる。
4.(○)ニトログリセリンは冠動脈を拡張させる効果があるため、狭心症発作時に舌下与薬で用いる。


■成人の経鼻経管栄養法の体位で適切なのはどれか。

1.膝胸位
2.腹臥位
3.半座位
4.シムス位

【正解】3
経鼻経管栄養法では、カテーテルが逆流防止弁のある噴門を超えて挿入されるため、注入物が食道に逆流しやすい。逆流性食道炎や誤嚥性肺炎を防ぐ目的で上半身を起こした半座位(ファウラー位)をとらせる。


■牛海綿状脳症〈BSE〉に対する食品安全対策の目的はどれか。

1.A型肝炎の予防
2.鳥インフルエンザの予防
3.サルモネラによる食中毒の予防
4.クロイツフェルト・ヤコブ病の予防

【正解】4
4.(○)クロイツフェルト・ヤコブ病は、脳が萎縮して海綿状になり、急速に認知症の症状が進行する中枢神経病。イギリスでは、1996年に牛海綿状脳症からの感染患者が報告された。
1.2.3.(×)クロイツフェルト・ヤコブ病の予防である。


■市町村保健センターの業務はどれか。

1.専門的で広域的な健康課題への対応
2.地域住民に密着した健康相談
3.看護師免許申請の受理
4.病気の治療

【正解】2
1.(×)保健所の役割である。
2.(○)市町村保健センターでは、直接住民に身近な保健サービスを原則無料で実施している。
3.(×)住所地の保健所が担当する。
4.(×)病院や診療所が担当する。


■心的外傷後ストレス障害〈PTSD〉で正しいのはどれか。

1.数日間で症状は消失する。
2.特定の性格を持った人に起こる。
3.日常のささいな出来事が原因となる。
4.原因になった出来事の記憶が繰り返しよみがえる。

【正解】4
1.(×)長期にわたって症状が持続する。
2.(×)心的外傷を負うような衝撃的な体験を経験すれば、誰でもが発症しうる。
3.(×)災害や戦争、虐待、殺人などの衝撃的な出来事が原因となる。
4.(○)原因になった出来事の記憶が繰り返しよみがえり、その時に経験した恐怖を繰り返し経験する。患者は出来事の記憶を封じ込めようと感情鈍麻に陥ったり、あるいはいつもその体験に対して過剰な警戒状態にあったりする。


■ショックを起こした患者に最も適切な体位はどれか。

1.腹臥位
2.頭部挙上
3.下肢挙上
4.左側臥位

【正解】3
1.(×)腹臥位は、肺や心臓が圧迫されるため、適切な体位ではない。
2.(×)心原性ショックであれば、静脈還流を減少させ、肺うっ血を改善させる目的で、ファウラー位か起座位にする。
3.(○)出血性ショックであれば、下肢を挙上することによって、500mlほどの血液を重要臓器にまわすことができる。
4.(×)左側臥位は、腹部の重みで妊婦が自分の下大静脈を圧迫し、気分不快が出現したときにとる体位である。


■医療保険の給付の対象となるのはどれか。

1.健康診断
2.予防接種
3.美容整形
4.疾病の診察

【正解】4
4.(○)医療保険の給付対象は、傷病の診察や治療によって発生した医療費に対してである。
1.2.3.(×)給付対象にはならない。


■医療で用いる放射線量の単位はどれか。

1.Gy
2.IU
3.mEq
4.ug

【正解】1
1.(○)放射線量の単位である。
2.(×)インスリンなどの単位数を示す。
3.(×)カリウムなどの電解質量を示す。
4.(×)医薬品の成分量等で用いる単位である。


■昇圧作用があるのはどれか。

1.インスリン
2.ワルファリン
3.アドレナリン
4.ニトログリセリン

【正解】3
1.(×)血糖降下作用がある。
2.(×)凝固因子のうち、ビタミンKを拮抗し、フィブリンの生成を抑制する。
3.(○)心拍出量を増やし、血圧を上昇させる。
4.(×)冠状動脈や末梢動脈を拡張させ、血圧を低下させる。 


■ダウン症候群を生じるのはどれか。

1.13トリソミー
2.18トリソミー
3.21トリソミー
4.性染色体異常

【正解】3
1.(×)パトー症候群。

2.(×)エドワード症候群。

3.(○)ダウン症候群。特有の顔貌、知能発達遅延、内臓奇形などがみられる。

4.(×)ターナー症候群やクラインフェルター症候群が性染色体の異常である。


■分娩第2期はどれか。

1.陣痛開始から子宮口全開大まで
2.排臨から発露まで
3.子宮口全開大から胎児娩出まで
4.胎児娩出から胎盤娩出まで

【正解】3
1.(×)分娩第1期にあたる。

2.(×)分娩第2期の一部である。

3.(○)分娩第2期にあたる。

4.(×)分娩第3期にあたる。


■メチシリン耐性黄色ブドウ球菌<MRSA>に有効な薬はどれか。

1.バンコマイシン塩酸塩
2.セファゾリンナトリウム
3.ストレプトマイシン硫酸塩
4.ベンジルペニシリンカリウム

【正解】1
1.(○)MRSAにはバンコマイシンが有効である。


■平成24年(2012年)国民生活基礎調査で65歳以上の者のいる世帯の全世帯に占める割合はどれか。

1.0.234
2.0.334
3.0.434
4.0.534

【正解】3
3.(○)平成22年の高齢者世帯は43.4%


■長期間の使用によって満月様顔貌になるのはどれか。

1.へパリン
2.インスリン
3.テオフィリン
4.プレドニゾロン
5.インドメタシン

【正解】4
1.(×)ヘパリンの長期投与で出血傾向がみられる。

2.(×)インスリンは脂肪を蓄積させる効果がある。

3.(×)テオフィリンは、気管支拡張作用があり、喘息発作時に用いられる。

4.(○)プレドニゾロンは満月様顔貌のほか、中心性肥満、免疫低下、血糖上昇などの副作用がある。

5.(×)インドメタシンは胃腸障害の副作用がある。


■2型糖尿病の食事療法における1日のエネルギー摂取量の算出に必要なのはどれか。

1.体温
2.腹囲
3.標準体重
4.体表面積

【正解】3
1.(×)
2.(×)
3.(○)標準体重=身長(m)×身長(m)×2
2.(BMI) . 1日のエネルギー摂取量=標準体重×生活強度
4.(×)


■薬物の有害な作用を予測するために収集する情報はどれか。

1.身長
2.過敏症の有無
3.1日水分摂取量
4.運動障害の有無

【正解】2
1.(×)
2.(○)薬物による有害事象の起こりやすさをアセスメントするためには、過敏症の有無、薬物代謝にかかわる肝機能、血清アルブミン量、腎機能などの情報収集が必要である。
3.(×)
4.(×)


■ウイルスが原因で発症するのはどれか。

1.血友病
2.鉄欠乏性貧血
3.再生不良性貧血
4.成人T細胞白血病

【正解】4
1.(×)血友病は遺伝疾患である。
2.(×)鉄欠乏性貧血は鉄の摂取不足や慢性出血などでみられる。
3.(×)再生不良性貧血は造血機能の障害であり、原因は不明である。
4.(○)成人T細胞白血病は、ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-Ⅰ)の感染により起こる。


■うつ病で正しいのはどれか。

1.幻聴がある。
2.食欲が亢進する。
3.寝起きが良くなる。
4.自分を責める感情が強くなる。

【正解】4
1.(×)幻聴は統合失調症でみられる。
2.(×)食欲の亢進は、躁状態や過食症でみられる。うつ病では食欲は低下する。
3.(×)うつ病では入眠が困難になったり、早朝に覚醒してしまったりする。
4.(○)うつ病では自責の念が強くなる。


■聴力検査に用いるのはどれか。

1.サーモグラフ
2.オージオメータ
3.スパイロメータ
4.パルスオキシメータ

【正解】2
1.(×)サーモグラフィーは温度分布を測定する。
2.(○)オージオメーターは、純音による聴力検査に用いられる。
3.(×)スパイロメーターは肺気量分画の測定に用いられる。
4.(×)パルスオキシメータは動脈血中の酸素飽和度の測定に用いられる。


■訪問看護ステーションで正しいのはどれか。

1.利用者は高齢者に限定される。
2.24時間体制を義務付けられている。
3.常勤換算で2.5名以上の看護職員が必要である。
4.サービスの提供は看護職員でなければならない。
5.勤務する看護職員は臨床経験5年以上と定められている。

【正解】3
1.(×)利用者は様々な年齢層にわたる。
2.(×)24時間体制は義務付けられていない。
3.(○)常勤換算で2.5名以上の看護職員が必要である。
4.(×)サービスの提供者は、看護職員の他に、理学療法士や、歯科衛生士など、目的に応じて多様な職種が関与する。
5.(×)従事する看護職員の臨床経験に定めはない。


■ショックはどれか。

1.顔面が蒼白になる。
2.皮膚温が低下する。
3.心拍数が増加する。
4.血圧が維持されない。

【正解】4
1.(×)ショックの症状のひとつであり、ショックの定義ではない。
2.(×)ショックのひとつの症状であり、ショックの定義ではない。
3.(×)ショックのひとつの症状であり、ショックの定義ではない。
4.(○)ショックとは、血圧が低下して、重要臓器への血流が不足し、放置すれば死にいたる危機的な状況のことをさす。


■弛緩性便秘を予防するための指導で適切なのはどれか。

1.適度な運動
2.努責の禁止
3.腹部の冷罨法
4.低残渣食の摂取

【正解】1
1.(○)適度な運動によって腸蠕動を促す。
2.(×)努責は必要である。
3.(×)腹部の温罨法によって腸蠕動を促進させる。
4.(×)食物繊維の多高残渣食を摂取させ腸を刺激する。


■副作用(有害事象)として低血糖症状を起こす可能性があるのはどれか。

1.ジゴキシン
2.インスリン
3.フェニトイン
4.ワルファリン

【正解】2
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■静脈血採血の穿刺時の皮膚に対する針の適切な刺入角度はどれか。

1.10~30度
2.35~40度
3.55~60度
4.75~80度

【正解】1
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■体位ドレナージの直接の目的はどれか。

1.痛みの軽減
2.睡眠の導入
3.排痰の促進
4.廃用症候群の予防

【正解】3
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■振動が原因となる職業性疾病はどれか。

1.中皮腫
2.熱中症
3.高山病
4.白ろう病

【正解】4
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■要介護状態の区分の審査判定業務を行うのはどれか。

1.介護認定審査会
2.介護保険審査会
3.社会福祉協議会
4.社会保障審議会

【正解】1
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■社会的欲求はどれか。

1.安全の欲求
2.帰属の欲求
3.睡眠の欲求
4.排泄の欲求

【正解】2
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■人口年齢区分における15歳から64歳までの年齢区分はどれか。

1.従属人ロ
2.年少人口
3.老年人口
4.生産年齢人口

【正解】4
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■介護保険法に基づき訪問看護を行うことができる職種はどれか。

1.医師
2.薬剤師
3.理学療法士
4.介護福祉士

【正解】3
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■意識障害がある患者への救命救急処置で最も優先されるのはどれか。

1.保温
2.輸液
3.酸素吸入
4.気道確保

【正解】4
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■低体温が起こるのはどれか。

1.尿崩症
2.褐色細胞腫
3.甲状腺機能低下症
4.Cushing<クッシング>症候群

【正解】3
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■貧血の定義で正しいのはどれか。

1.血圧が下がること
2.脈拍を自覚すること
3.立ち上がると失神すること
4.血色素量が減っていること

【正解】4
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■抗癌薬の副作用(有害事象)である骨髄抑制を示しているのはどれか。

1.嘔吐
2.下痢
3.神経障害
4.白血球減少

【正解】4
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

1.専門用語を用いて説明する。
2.視線を合わさずに会話をする。
3.沈黙が生じたら会話を終える。
4.患者の非言語的な表現を活用する。

【正解】4
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■成人男性の間欠的導尿においてカテーテルを挿入する長さで適切なのはどれか。

1.6~8cm
2.12~14cm
3.18~20cm
4.24~26cm

【正解】3
1.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。


■平均余命が1番短いのはどれか。

1.0歳
2.20歳
3.40歳
4.60歳

【正解】4
0歳の平均余命(平均寿命)は、集団の健康水準を表す指標として広く用いられている。平均余命とはある年齢(X歳)の人が、その後平均して何歳生きられるかという年数であり、特に0歳の平均余命を平均寿命と呼んでいる。よって設問の選択肢では60歳となる。


■薬害による感染が問題となっていないのはどれか。

1.AIDS
2.C型肝炎
3.クロイツフェルト・ヤコブ病
4.結核

【正解】4
1(○)薬害AIDSは、非加熱血液製剤にAIDSウイルスが混入していたため、血友病治療のためにこれを使用した患者らの約4割(約2,000人)がHIVに感染したとされている。 2(○)薬害C型肝炎は、非加熱第Ⅸ因子製剤、フィブリノゲン製剤にC型肝炎(HCV)ウイルスが混入していたためにこれらを使用した患者が感染したとされている。また、わが国では輸血によって感染した例が多いとの報告もある。 3(○)薬害クロイツフェルト・ヤコブ病は、わが国ではヒトの乾燥硬膜による感染が報告されている。また海外では、角膜移植、脳外科手術器械による感染も報告されている。 4(×)結核は飛沫感染によって感染し、薬害との関連はない。


■患者の権利に関する法律で最も古いのはどれか。

1.「患者の自己決定法」
2.「患者の権利に関するリスボン宣言」
3.「ニュールンベルグ綱領」
4.「ヘルシンキ宣言」

【正解】3
1(×)「患者の自己決定権」1990年成立。 米国の各州におけるリビング・ウィルやアドヴァンス・ディレクティブなど患者の権利の法制化をうけて米国連邦政府で成立。 2(×)「患者の権利に関するリスボン宣言」1981年世界医師会総会で採択、1995年改正。選択の自由や自己決定の権利、尊厳ある死や安楽な死を迎える権利などが示された。 3(○)「ニュールンベルグ綱領」1947年採択。第二次世界大戦後のナチスの残虐な人体実験への反省から、患者に対して危害・不正を加えないことが示された。 4(×)「ヘルシンキ宣言」1964年採択、2000年修正。ヒトのバイオメディカル研究の基本原則を示したもので、インフォームド・コンセントが強調されている。


■左心不全で最も見られやすいのはどれか。

1.中心静脈圧の上昇
2.肝臓腫大
3.呼吸困難
4.頚静脈の怒張

【正解】3
1(×)中心静脈圧は右心不全のときに上昇しやすい。中心静脈圧は右室の機能の指標となる。 2(×)肝臓腫大や足の浮腫は右心不全にみられやすい。 3(○)左心不全では肺に負担がかかり肺うっ血から呼吸器症状がみられやすい。心疾患の患者が呼吸器症状から左心不全が見つかる場合も少なくない。 4(×)右心不全の兆候で中心静脈圧が上昇しやすい。


■黄疸がみられるときに上昇する血液検査項目はどれか。

1.アンモニア
2.アルブミン
3.ビリルビン
4.クレアチニン

【正解】3
1(×)肝性脳症のときに上昇する。 2(×)腹水や浮腫があるときは減少する。 3(○)黄疸が見られる時は総ビリルビンが2?3mg/dl以上(基準値はおよそ1 mg/dl前後)になり、このとき眼球結膜に黄染が見られる。 4(×)腎機能障害のときに上昇する。


■脳死について正しいのはどれか。

1.自発呼吸がみられる。
2.脳幹反射がみられる。
3.瞳孔は収縮している。
4.脳波は平坦である。

【正解】4
1(×)脳死では、自発呼吸が消失している。つまり人工呼吸器を継続して装着しなければならない状態であり、はずすと死亡する。 2(×)脳死では脳幹反射は消失している。この脳幹反射には、咽頭反射・眼球頭反射・毛様脊髄反射などがある。 3(×)脳死の判定では、瞳孔が両方とも4㎜以上に散大し、固定していることが条件になっている。また、対光反射や角膜反射などもみられない。 4(○) 脳死では脳波は平坦である。痛み刺激を繰り返しても、開眼反応をしない深昏睡の状態にある。


■加齢に伴う種々の機能低下で最も性差があるものはどれか。

1.薬物半減期
2.肺活量
3.記憶力
4.最大換気量
5.骨塩量

【正解】5
1(×)肝機能低下から薬物半減期が長くなるが性差はない。 2(×)肺活量は加齢とともに低下してくる。 3(×)記憶力は加齢で低下するが特に短期記憶が衰えやすい。しかし性差はない。 4(×)最大換気量は腎血漿流量の次に機能低下を示す。 5(○)骨塩量は女性において閉経を迎えエストロゲン減少から衰えやすい。このため女性の場合は特に骨粗鬆症に注意する。


■老化による身体的変化で保たれやすいものはどれか。

1.聴力
2.視力
3.判断力
4.痛覚
5.短期記憶

【正解】3
1(×)高音域の難聴が見られやすくなる。 2(×)老視により遠視が見られやすくなる。 3(○)判断力や洞察力は保たれやすい。むしろ経験をつむため向上することもある。 4(×)痛覚の閾値が減少し無痛性心筋梗塞の原因になりやすい。 5(×)記憶力は長期記憶と短期記憶の両方が低下するが特に短期記憶が著しい。長期記憶は比較的保たれる。


■左片麻痺のある患者のベッドから車いすへの移動に対する援助として正しいのはどれか。

1.車いすは患者の左側にストッパーをかけて置く。
2.患者をベッドの端に端座位をとらせる。
3.患者の足を肩幅程度に開き、その間に看護師の左足を入れる。
4.患者の右腕を看護師の肩に回し、立たせると同時に看護師の左足を軸に患者の身体を車いす側に回旋させて座らせる。

【正解】2
1(×)麻痺のある患者は、健側(この場合は右側)に車いすをおく。この場合は、健側の手(右手)で車椅子の肘掛を持ってもらい、健側の足(右足)を軸にして移動する。 2(○)仰臥位から端座位への体位変換は、仰臥位→ベッド上での座位→端座位という流れで行う。患者の膝を軽く曲げ、一方の手は頭の後ろから肩にかけて支え、もう一方の手は、背部の下の方に入れて患者の身体をゆっくりおこしながら座位にする。再度患者の膝を軽く曲げ、一方の手で患者の頭の後ろから肩にかけて支え、もう一方の手の前腕で患者の両膝を下から支え、患者の臀部を支点にして身体を回転させながら端座位にする。 3(×)患者の足の間には、車いすに遠い方の足を入れる。看護師は、この足を軸にして患者を端座位から車いすに移す。 4(×)麻痺のある患者では麻痺側の腕(この場合は左腕)を看護師の肩に回し、健側(この場合は右腕)の手で車いすの肘置きをもってもらう。立たせると同時に看護師の右足を軸に患者の身体を車いす側に回旋させて座らせる。


■胎児で酸素飽和度の最も高い血液が流れているのはどれか

1.門脈
2.臍動脈
3.臍静脈
4.下大静脈

【正解】3
母胎からの酸素と栄養物は胎盤を介して胎児の臍静脈に入り、静脈管→下大静脈→心臓→大動脈→左右総腸骨動脈→左右内腸骨動脈→2本の臍動脈を経て胎盤に戻される。このうち最も酸素飽和度の高い血液が流れているのは臍静脈である。胎児は消化管を使っていないので、消化管で吸収された栄養物を肝臓に運ぶ門脈の血流は少ない。


■正常心拍の歩調とり(ペースメーカー)はどれか。

1.ヒス束
2.房室結節
3.洞房結節
4.プルキンエ繊維

【正解】3
刺激伝導系は、右心房の上大静脈開口部付近にある洞房結節に始まり、1分間に約70回のリズムで興奮し、ペースメーカーの役割を果たしている。


■一酸化炭素中毒について正しいのはどれか。

1.皮膚が蒼白になる
2.低酸素血症にはならない
3.治療として低流量の酸素を吸入する
4.一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンと結合しやすい

【正解】4
1.(×)皮膚はピンク色になる。 
2.(×)一酸化炭素は酸素よりも早くヘモグロビンと結びつくので、血管内は低酸素症に陥る。 
3.(×)治療として100%酸素を投与する。
4.(○)一酸化炭素は酸素よりヘモグロビンと結合しやすい。


■人体の右側のみにあるのはどれか。

1.総頚動脈
2.腕頭動脈
3.腋窩動脈
4.内頚動脈
5.鎖骨下動脈

【正解】2
2.(○)右側のみに存在。それ以外は左右に存在する。


■光を屈折する眼の構造はどれか。

1.結膜
2.角膜
3.強膜
4.網膜

【正解】2
1.(×)結膜は眼瞼の内側と、眼球前面の強膜を覆っている。光の屈折には関与しない。
2.(○)角膜と水晶体が光の屈折に関与する。
3.(×)強膜は眼球の形状を維持している。
4.(×)網膜は光(視覚刺激)を感じ取り、それを視覚情報に変換している。


■胆道閉鎖症の乳児の便の色はどれか。

1.緑色
2.黒色
3.暗赤色
4.黄土色
5.灰白色

【正解】5
1.(×)母乳栄養児に胆汁色素が酸化して緑色になるもので特に異常ではない。
2.(×)上部消化管の出血が原因で黒色便がでることもある。
3.(×)下部消化管の出血・潰瘍などが原因で暗赤色の便がでることもある。他には、腸炎、腸重積で赤色の便がでることがある。
4.(×)母乳栄養児は卵黄色で、ミルク栄養児は、淡黄色である。離乳が進めば黄色から褐色へ変わってくる場合もある。
5.(○)胆管が生まれつきもしくは生後につまってしまって、胆汁が腸管内に排泄できなくなって白っぽい便がでる。他にはロタウイルスによる嘔吐下痢症でも白っぽい色の便がでる。


■ビタミンB1の欠乏で生じるのはどれか。

1.夜盲症
2.壊血病
3.くる病
4.脚気

【正解】4
1.(×)夜盲症はビタミンAの欠乏で生じる。
2.(×)壊血病はビタミンCの欠乏で生じる。
3.(×)くる病はビタミンDの欠乏で生じる。
4.(○)脚気はビタミンB1の欠乏で生じる。


■胃がんについての組み合わせで正しいのはどれか。

1.腎臓転移-ウィルムス腫瘍
2.肝臓転移-シュニッツラー転移
3.卵巣転移-クルッケンベルグ腫瘍
4.胃周囲リンパ節転移-ウィルヒョウ転移

【正解】3
1.(×)ウィルムス腫瘍は原発性の腎腫瘍である。
2.(×)シュニッツラー転移とは、胃癌がダグラス窩に播種性転移したものである。
3.(○)クルッケンベルグ転移とは、胃癌が卵巣に直接浸潤したものである。
4.(×)ウィルヒョウ転移とは胃癌が左鎖骨上窩リンパ節に転移したものである。


■急性虫垂炎でみられるのはどれか。

1.Kernig〈ケルニッヒ〉徴候
2.Romberg〈ロンベルグ〉徴候
3.Blumberg〈ブルンベルグ〉徴候
4.Brudzinski〈ブルジンスキー〉徴候
5.Courvoisier〈クールボアジェ〉徴候

【正解】3
1.(×)ケルニッヒ徴候は、髄膜刺激症状であり、髄膜炎やくも膜下出血でみられる。
2.(×)ロンベルグ徴候は眼を閉じるとめまいが生じる徴候で、位置覚や前庭機能に障害があるときにみられる。
3.(○)ブルンベルグ徴候とは、静かに腹壁を圧迫した手を急に離すと痛みを感じることをいい、腹膜刺激症状のひとつで急性虫垂炎でみられる。
4.(×)ブルジンスキー徴候は髄膜刺激症状のひとつである。
5.(×)クールボアジェ徴候とは胆管が閉塞し、黄疸と共に腫大した無痛性の胆のうを触れることをいう。


■創傷治癒について一次治癒と比較した二次治癒の特徴はどれか。

1.瘢痕を形成する。
2.組織欠損が少ない。
3.肉芽組織量は少ない。
4.組織修復は速やかである。

【正解】1
1.(○)二次治癒とは創面の組織が欠けている場合の治癒形態で、一次治癒に比べて創面の修復に時間がかかり、瘢痕の形成される。


■病院内の医療安全管理で誤っているのはどれか。

1.インシデント報告を分析して問題を抽出する。
2.事故につながりやすい業務上の要因を明らかにする。
3.異なる職種間で情報を共有するシステムを構築する。
4.発生した事故はその日病棟に勤務している看護師で解決する。

【正解】4
1.(×)インシデント報告の目的は、事例の分析によって問題点を抽出し、事故予防策を検討することである。
2.(×)事故予防のためには、事故につながりやすい業務上の要因を、明確にすることが必要である。
3.(×)異なる職種間での情報共有システムは、医療チーム全体で事故防止をしていくうえで重要である。
4.(○)発生した事故については、その日勤務している看護師だけでなく、医療チーム全体で共有し、同様の事故が発生しないようにする。


■成人の鼻腔からの一時的気道吸引で適切なのはどれか。

1.カテーテルの内径は12~14Frにする。
2.カテーテルは陰圧をかけながら挿入する。
3.カテーテルの挿入の長さは2cm以内にする。
4.吸引圧は300mmHgを上限にする。

【正解】1
1.(○)成人では10~14Frを選択する。
2.(×)陰圧をかけながら挿入するとスムーズに入らない。
3.(×)鼻腔から咽頭までの長さを考えると、12~15cmが適当である。
4.(×)吸引圧は100~150mmHgをめやすとする。


■点滴静脈内注射360MLを3時間で行う。 一般用輸液セット〈20滴/ML〉を使用した場合の滴下数はどれか。

1.18滴/分
2.36滴/分
3.40滴/分
4.60滴/分

【正解】3
3.(○)360(ML)×20(滴/ML)/60(分)×3(時間)=40滴/分


■7時から翌朝7時までの24時間尿を採取する方法として正しいのはどれか。

1.7時に排尿した尿から蓄尿を始める
2.排便時に出た尿は蓄尿しない
3.翌朝7時に出た尿は蓄尿しない
4.24時間の全尿の一部を採取する

【正解】4
1.(×)7時開始の場合、7時の尿は捨てる。

2.(×)排便時に出た尿も蓄尿する。

3.(×)翌朝7時に出た尿は含める。

4.(○)24時間の全尿をよく攪拌し、一部を採取する。


■消毒の際に、次亜塩素酸ナトリウムを用いるのが最も適切なのはどれか。

1.患者の創部
2.排泄後の金属製の便器
3.含嗽後に使用したタオル
4.膀胱留置カテーテルの先端

【正解】3
1.(×)次亜塩素ナトリウムは、生体の消毒には使えない。
2.(×)腐食してしまうので、金属の消毒には適さない。
3.(○)布、ガラス製品、陶器などの消毒に適している。
4.(×)ゴムやプラスチックは変質するおそれがある。


■在宅酸素療法(1l/分 24時間)を行っている療養者の居住地域で2週間後に日中3時間の停電が予定されている。停電への対応で最も適切なのはどれか。

1.事前の呼吸訓練
2.医療機関への入院
3.自家発電器の購入
4.携帯用酸素ボンベの準備

【正解】4
1.(×)呼吸訓練では酸素不足に対応できない。
2.(×)医療機関に入院するほどではない。
3.(×)数時間だけ停電に備えられれば良い。
4.(○)数時間の停電に備えられ、経済的にも低額で済む。


■在宅療養者の訪問看護計画で適切なのはどれか。

1.計画は修正しない。
2.初回訪問の印象を重視する。
3.療養者の合意が必要である。
4.家族が行っている介護の状況は含めない。

【正解】3
1.(×)計画は適宜修正する。
2.(×)第一印象は重要だが、それにとらわれない。
3.(○)療養者の承認が必要である。
4.(×)家族が行う介護も計画の一部になる。


■在宅に移行する療養者の家族アセスメントで正しいのはどれか。

1.退院が決まってから開始する。
2.家族の生活状況を考慮する。
3.看護師がもつ家族のイメージを当てはめる。
4.アセスメントの中心は療養者の健康問題である。

【正解】2
1.(×)患者が入院した時から在宅移行に向けた準備が始まる。
2.(○)家族の生活状況を知り、家族介護が期待できるかを確認する。
3.(×)家族の在り方は様々であり、看護師の家族イメージもとに判断しない。
4.(×)アセスメントの中心は家族の介護力である。


■訪問看護師が行う在宅療養者への清潔ケアで適切なのはどれか。

1.家族がいないときは、療養者のプライバシーへの配慮は不要である。
2.療養者の清潔習慣を尊重しながら方法を検討する。
3.使い捨てのタオルを新しく購入してもらう。
4.訪問時は毎回全身の清潔ケアを行う。

【正解】2
1.(×)家族がいてもいなくても療養者のプライバシーの保護は重要である。
2.(○)療養者の生活習慣を尊重した方法で清潔ケアを行う。
3.(×)療養者の経済状況を考慮した方法を選択する。
4.(×)療養者の必要性に応じた清潔ケアを実施する。一律に毎回全身の清潔ケアを行う必要はない。


■胃瘻(バルーン型)を造設した在宅療養者と家族への指導で適切なのはどれか。

1.「入浴はできません」
2.「固定水が減ることはありません」
3.「チューブが抜けたら連絡してください」
4.「チューブの周りに漏れがある場合は、ガーゼを当てたままにしてください」

【正解】3
1.(×)入浴は可能である。
2.(×)固定水が漏れて減り、チューブが抜けてしまうことがあるため、毎回固定水量を確認する。
3.(○)抜けたチューブを再挿入するのは医療行為なので、必ず病院に連絡してもらう。
4.(×)ガーゼを当てたままにすると、栄養物の腐敗や皮膚障害の原因になる。


■スギ花粉によるアレルギー性鼻炎患者の花粉飛散時期前後の指導で適切なのはどれか。

1.洗濯物は屋外で完全に乾燥させる。
2.ほこりを吸わないよう掃除はひかえる。
3.化学繊維素材よりも毛織物の衣類を選ぶ
4.花粉飛散の前から抗アレルギー点鼻薬を使用する。

【正解】4
1.(×)飛散する花粉が衣服につくため、洗濯物は部屋干しするか乾燥機を使う。
2.(×)換気などによって室内にも花粉が入るため、掃除機を用いて積極的に掃除する。
3.(×)毛織物の衣服は花粉がつきやすいため、つきにくい化学繊維素材のものが望ましい。
4.(○)抗アレルギー剤は花粉が飛散し始める2週間前から使用し始め、花粉飛散期間を通して使用する。


■純音聴力検査で正しいのはどれか。

1.一定の周波数で測定する
2.オージオメータで検査する
3.被検者の応答に関係なく測定できる
4.気導聴力は頭蓋骨から内耳の経路を検査する

【正解】2
1.(×)125~8,000Hzの高さの異なる7つの音を方耳ずつ調べる。
2.(○)オージオメータという機械から発する音をヘッドホンで聞き、音の大きさ、高さをどこまで聞き取れるかを調べる。
3.(×)被験者は音が聞こえたらボタンを押し、聞こえなくなったらボタンを離す。
4.(×)耳の骨に直接振動を加えて内耳以降の聴力を計るのは、骨導聴力の検査方法である。


■徒手筋力テストで正しいのはどれか。

1.上肢に限定して行う
2.関節の状態も評価できる
3.評価は2段階表示で行う
4.意識レベルにかかわらず実施できる

【正解】2
1.(×)徒手筋力テストは四肢の筋力を調べる方法であり、上肢に限定していない。
2.(○)徒手筋力テストは各関節の筋または筋群を量的に測定する方法である。
3.(×)徒手筋力テストの評価は、0~5までの6段階である。
4.(×)徒手筋力テストは、患者本人が重力に逆らってどこまで筋肉に力を入れられるかを評価するものなので、意識レベルが低下していると測定できない。


■一側の下肢切断術後の幻肢痛で正しいのはどれか。

1.断端面に生じる。
2.切断の反対側肢に生じる。
3.切断し喪失した部位に生じる。
4.断端創部の治癒と同時に消失する。

【正解】3
幻肢痛はあるはずのない切断した四肢の痛みやしびれを感じることであり、四肢切断後何年も持続する場合も多い。


■膀胱鏡検査で適切なのはどれか

1.ファウラー位で行う。
2.全身麻酔下で行う。
3.無菌操作で行う。
4.検査後は水分摂取を控える。

【正解】3
1.(×)砕石位で行う。
2.(×)尿道に粘膜麻酔を行う。仙骨硬膜外麻酔を用いる場合もある。
3.(○)滅菌した内視鏡を膀胱に挿入後、滅菌蒸留水を注入して膀胱内の視野を確保して検査を行う。
4.(×)逆行性感染を防ぐために、水分摂取を励行する。


■老人性難聴の特徴はどれか。

1.耳鳴を伴う。
2.伝音性の難聴である。
3.低音域が障害される。
4.語音の分別能力が低下する。

【正解】4
1.(×)耳鳴は伴わない。
2.(×)聴神経の老化による感音性難聴である。
3.(×)高音域が障害される。
4.(○)語音の分別能力が低下し、語音をはっきり聴き取れなくなる。


■高齢者のいる世帯の割合の過去30年間の推移について、正しいのはどれか。

1.単独世帯が増えている。
2.三世代世帯が増えている。
3.夫婦のみの世帯が減っている。
4.夫婦と未婚の子のみの世帯が減っている。

【正解】1
1.(○)単独世帯が増えている。
2.(×)三世代世帯が減っている。
3.(×)夫婦のみの世帯が増えている。
4.(×)夫婦と未婚の子のみの世帯が増えている。 


■家庭内における高齢者虐待に関する調査(2004年)による高齢者虐待の特徴で正しいのはどれか。

1.被虐待者は女性が多い。
2.経済的虐待が最も多い。
3.配偶者による虐待が最も多い。
4.被虐待者は要介護5が最も多い。

【正解】1
1.(○)被虐待者は女性が多い。
2.(×)身体的虐待が最も多い。
3.(×)息子の割合が最も多い。
4.(×)要介護度5の高齢者は、施設に入所している場合が多い。


■ベンゾジアゼピン系薬を服用中の高齢者について、若年者と比較した特徴で正しいのはどれか。

1.薬物感受性が低い。
2.薬物の作用が持続しにくい。
3.薬物の相互作用が起こりにくい。
4.薬物の血中濃度が高くなりやすい。

【正解】4
1.(×)肝臓での薬物代謝能が低下するため、少量の薬剤で効果が発現するようになる(薬物感受性の上昇)。
2.(×)腎臓での薬物排泄能が低下するため、薬物の作用が持続しやすくなる。
3.(×)薬物が蓄積しやすくなるため、薬物同士の相互作用が起きやすくなる。
4.(○)肝臓の薬物代謝能の低下と、腎臓での排泄能の低下によって、薬物の血中濃度が高くなりやすい。 


■加齢によるホルモンの基礎分泌量の変化で正しいのはどれか。

1.メラトニンは増加する。
2.コルチゾルは変化しない。
3.成長ホルモンは変化しない。
4.副甲状腺ホルモンは減少する。

【正解】2
1.(×)メラトニンは減少し、白髪などが増える。
2.(○)コルチゾル(糖質コルチコイド)は変化しない。
3.(×)成長ホルモンは減少する。
4.(×)高齢者はカルシウムの摂取不足によって血液中のカルシウム濃度が低下するため、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨吸収が進む。


■Aちゃん(3歳、男児)は、5日前から発熱し、自宅近くの病院を受診し解熱薬を処方され服用していた。昨日から眼球結膜の充血、口唇の発赤と亀裂があり入院した。入院時に、体幹の発疹と手足の浮腫が認められ、川崎病と診断された。母親が「川崎病というのはどういう病気ですか。もう一度教えてください」と看護師に質問した。看護師の説明で正しいのはどれか。

1.「神経が障害される病気です」
2.「血管に炎症が起きる病気です」
3.「人から人に感染する病気です」
4.「薬の副作用で起こる病気です」

【正解】2
1.(×)神経は侵されない。
2.(○)全身の血管に炎症が起こるが、特に冠動脈に強い炎症が起こる。
3.(×)感染性の疾患ではない。原因は不明である。
4.(×)薬の副作用による疾患ではない。


■Aちゃん(3歳、男児)は、5日前から発熱し、自宅近くの病院を受診し解熱薬を処方され服用していた。昨日から眼球結膜の充血、口唇の発赤と亀裂があり入院した。入院時に、体幹の発疹と手足の浮腫が認められ、川崎病と診断された。Aちゃんは左手背に点滴静脈内注射によるγ-グロブリン製剤の投与が開始された。左手掌から前腕までシーネで固定しているが、Aちゃんは機嫌が悪く両手をバタバタと上下に動かしながら泣いている。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1.点滴ラインを短くする。
2.点滴の刺入部を観察する。
3.左手首をベッドに固定する。
4.体幹を安全ベルトで固定する。

【正解】2
1.(×)ラインを短くするとかえって抜けやすくなる。
2.(○)針が抜けないかどうかを観察する。
3.(×)狭い部分だけを抑制すると、その部分に強い圧力がかかり、皮膚障害などの二次障害の危険が高まる。
4.(×)体幹を固定しただけでは、左手の動きを制限することはできない。


■Aちゃん(3歳、男児)は、5日前から発熱し、自宅近くの病院を受診し解熱薬を処方され服用していた。昨日から眼球結膜の充血、口唇の発赤と亀裂があり入院した。入院時に、体幹の発疹と手足の浮腫が認められ、川崎病と診断された。入院10日、体温36.8°C、眼球結膜の充血と口唇の亀裂は軽快した。看護師が訪室すると母親が「指先の皮膚がむけていて気になるようです」と話す。Aちゃんの状態についての看護師の説明で適切なのはどれか。

1.「むける範囲が広がってきます」
2.「かゆみが出てきます」
3.「浸出液が出てきます」
4.「痛みが出てきます」

【正解】1
1.(○)指先の皮膚が薄く剥け(膜様落屑)、その範囲が徐々に拡大する。
2.(×)かゆみはない。
3.(×)滲出液はなく、カサカサしている。
4.(×)痛みはない。


■学童期における食生活の対応で最も適切なのはどれか。

1.朝食の摂取を勧める。
2.偏食がある児童にサプリメントの摂取を勧める。
3.やせ傾向の児童に高カロリー補助食を勧める。
4.固い食品の摂取を避けるよう勧める。

【正解】1
1.(○)学童の欠食が増えている。
2.(×)偏食そのものを改善できるような工夫をする。
3.(×)食事量が増えるような工夫をする。
4.(×)軟らかい食品が増えているので、あえて固い食品や、まるかじりできる食品の摂取を勧める。


■乳児に水薬を与薬する方法で適切なのはどれか。

1.哺乳瓶の乳首に入れて吸啜させる。
2.コップに入れて飲ませる。
3.人工乳に混ぜて飲ませる。
4.胃管を挿入して注入する。

【正解】1
1.(○)哺乳瓶の乳首を利用する。
2.(×)コップで飲めるのは1歳過ぎである。
3.(×)人工乳に混ぜると味が変わり、ミルク嫌いになる。
4.(×)胃管挿入は苦痛が大きい。


■在胎40週5日で出生した新生児。出生時体重2,900g。アプガースコア1分後9点。5分後10点であった。分娩所要時間12時間30分、分娩時出血量は280g。母親は母乳育児を希望している。
母親の希望で、出生直後に新生児を母親の胸に直接抱かせた。このときの新生児への効果でないのはどれか。

1.啼泣を増強させる。
2.体温低下を防止する。
3.母子の絆形成を促進する。
4.母親由来の正常細菌叢の定着を促進する。

【正解】1
1.(○)出生直後の新生児を母親に抱かせることで、児の呼吸・体温・心拍数は安定し、啼泣は回数・持続時間が減少するといわれている。
2.(×)母児の皮膚が直接触れ合うことによって、体温低下を防ぐことができる。
3.(×)生後1時間の間に、親子の愛着を形成する感受期があるといわれている。
4.(×)児は母親由来の正常細菌叢を獲得し、免疫力を高めることができる。


■在胎40週5日で出生した新生児。出生時体重2,900g。アプガースコア1分後9点。5分後10点であった。分娩所要時間12時間30分、分娩時出血量は280g。母親は母乳育児を希望している。
出生後から母子同室となり、生後6時間から授乳を開始した。哺乳後、臥床させると淡黄色の水様性のものを少量嘔吐した。新生児への処置で適切なのはどれか。

1.腹臥位にする。
2.排気を十分行う。
3.糖水を追加する。
4.人工乳を追加する。

【正解】2
1.(×)腹臥位は乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高いとされるので避ける。
2.(○)新生児は胃の捻転が起きやすく、飲み込んだ空気を排気するのが難しい。嘔吐予防のため十分な排気が必要である。
3.(×)嘔吐は少量であり低血糖の恐れはないため、糖水を追加する必要はない。
4.(×)母親が母乳育児を希望しているのに安易に人工乳を追加すると、児が母親の乳首を正しく吸えなくなる可能性がある。


■在胎40週5日で出生した新生児。出生時体重2,900g。アプガースコア1分後9点。5分後10点であった。分娩所要時間12時間30分、分娩時出血量は280g。母親は母乳育児を希望している。
生後5日。体重2,850g。体温37.2℃、呼吸数38/分、心拍数126/分。皮膚はやや黄色を呈し、総ビリルビン15mg/dl。哺乳力は良好である。対応で適切なのはどれか。

1.光線療法を行う。
2.母子異室にする。
3.母乳哺育を継続する。
4.バイタルサインの観察回数を増やす。

【正解】3
1.(×)光線療法開始の基準は、生後72~96時間以降で総ビリルビン値18mg/dlである。そのため光線療法の適応ではない。

2.(×)母乳育児を確立するためには、母親が児の要求にいつでもこたえられる母児同室が好ましい。

3.(○)児の体重減少量は50gで生理的体重減少の範囲であるため、母乳不足とは考えられない。また母乳育児を行うと黄疸が持続しやすいが、総ビリルビン値は15mg/dlで哺乳力も良好なので、母乳保育を中止する必要はない。

4.(×)児のバイタルサインは正常範囲なので観察回数を増やす必要はない。


■血液型O型RH(D)陰性の経産婦。夫の血液型はA型RH(D)陽性である。妊婦の血液検査で最も留意する項目はどれか。

1.血色素量
2.血小板数
3.不規則抗体
4.総ビリルビン値

【正解】3
1.(×)血色素量は妊娠性貧血の診断に有用である。
2.(×)血小板数は出血傾向の診断に使用される。
3.(○)不規則抗体は血液型不適合妊娠の原因を調べるために実施される。
4.(×)総ビリルビン値は、溶血性貧血などで上昇する。妊婦ではなく血液型不適合の児の検査データとして重要である。


■妊婦の腰痛を緩和する指導で適切なのはどれか。

1.妊婦体操は中止する。
2.椅子に座る時は浅く腰かける。
3.妊婦用のガードルの使用は避ける。
4.靴のヒールの高さを2~3cmにする。

【正解】4
1.(×)妊婦体操は腰背部の筋肉を鍛えるために重要なので、腰背部痛が強くない限り継続した方がよい。
2.(×)椅子には深く腰掛け、安定して支えられる工夫を行う方がよい。
3.(×)妊婦用ガードルは腰を安定させ姿勢を正すため、疼痛の緩和につながる。
4.(○)ヒールが高すぎると重心が前にかかり、腰部に負担がかかってしまう。ヒールの高さは2~3cmまでのものがよい。


■入院患者の精神科リハビリテーションで適切なのはどれか。

1.経済的な自立を最終目標とする。
2.退院日が決まり次第開始される。
3.他職種によるチーム連携が必要である。
4.精神疾患に関する地域への啓発は含まれない。

【正解】3
1.(×)経済的な自立という目標は、目標設定としては高すぎる。
2.(×)精神科リハビリテーションは入院と同時に開始される。
3.(○)多職種によるチーム連携が必要である。
4.(×)精神障害者の社会復帰の受け皿となる地域への啓発も含まれる。


■精神障害者の施設症の予防策として、最も適切なのはどれか。

1.隔離室の使用を避ける。
2.病棟の規則を厳密に決める。
3.病棟行事はスタッフが企画する。
4.地域住民との交流の機会を増やす。

【正解】4
1.(×)隔離は、精神保健福祉法でその基準が明確に定められている。隔離の必要性がある場合に隔離しないと、患者の安全が保障されない。
2.(×)規則で縛るのではなく、患者が自律的に生活できるように関わる。
3.(×)患者自身が病棟行事を企画したり参加したりできるように関わる。
4.(○)施設外での交流の機会を設けることは重要である。 


■精神科病棟に入院しているAさんの服薬管理は、看護師が行っている。入院中の服薬を自己管理に移行できるかを判断する際に、看護師が情報収集する項目として優先度が高いのはどれか。

1.入院形態
2.入院期間
3.退院後の同居者の有無
4.副作用の生活への影響

【正解】4
1.2.(×)入院形態より、現在の状況の方が重要である。
3.(×)自己管理への移行について判断するため、本人の自己管理能力をアセスメントする必要がある。
4.(○)副作用が本人の生活リズムや意欲等に及ぼす影響を判断する必要がある。 


■Aさん(52歳、男性)は、妻と会社員の娘と3人で暮らしている。Aさんは2年前に職場を解雇され、再就職先を探している。以前から飲酒する機会は多かったが、解雇後は朝から酒を飲み続け、妻が止めるように言っても聞き入れなかった。Aさんは、3か月前に自宅近くの診療所でアルコール性肝硬変と診断され、断酒を勧められたが実行できずにいた。Aさんは、妻に伴われて専門医療機関を受診し、アルコール依存症と診断された。Aさんは、自分がアルコール依存症であることを認めず「酒を減らせば問題ない」と言って説明を聞こうとしない。家族への看護師の対応で適切なのはどれか。

1.Aさんの就職活動に家族が協力するように提案する。
2.Aさんの飲酒量を家族が記録しておくように指示する。
3.どのような対応がAさんの治療意欲を阻害するかについて説明する。
4.Aさんが治療を拒否している間は、家族にできることはないと伝える。

【正解】3
1.(×)Aさんの問題はAさん自身に解決させる。
2.(×)Aさん自身が自分の飲酒量に気付き、問題と感じない限り解決しない。
3.(○)Aさんをフォローするような家族の対処は、Aさんの治療意欲を喚起しない。
4.(×)治療を拒否するAさんに関わり過ぎない。ただし、見守る態度は必要である。


■Aさん(52歳、男性)は、妻と会社員の娘と3人で暮らしている。Aさんは2年前に職場を解雇され、再就職先を探している。以前から飲酒する機会は多かったが、解雇後は朝から酒を飲み続け、妻が止めるように言っても聞き入れなかった。Aさんは、3か月前に自宅近くの診療所でアルコール性肝硬変と診断され、断酒を勧められたが実行できずにいた。Aさんは、妻に伴われて専門医療機関を受診し、アルコール依存症と診断された。Aさんは、自分がアルコール依存症であることを認めず「酒を減らせば問題ない」と言って説明を聞こうとしない。
Aさんは黄疸がみられるようになったことをきっかけに、アルコール依存症の治療を受けることになった。妻は、これまで1日中酒ばかり飲んでいたAさんに対する強い不満を看護師に話した。看護師から妻への助言で最も適切なのはどれか。

1.家にある酒類はすべて捨てるように話す。
2.Aさんの代わりに家計を支えるように話す。
3.Aさんに飲酒の害を再度伝えることを提案する。
4.家族のためのセルフヘルプグループへの参加を勧める。

【正解】4
1.(×)酒類をすべて捨てても問題は解決しない。
2.(×)Aさんをフォローしすぎると、Aさん自身が自分の問題に気付きにくくなってしまう。
3.(×)飲酒の害を伝えても、Aさんには「否認」の防衛機制が働き、聴く耳を持たないと考えられる。
4.(○)家族のためのセルフヘルプグループへの参加を勧める。 


■平成23年度(2011年)の社会保障給付費の中で年金の占める割合はどれか。

1.0.782
2.0.504
3.0.317
4.0.159

【正解】2
2.(○)それぞれが占める割合は、「医療」30.4%、「年金」50.4%、「福祉その他」19.1%である。


■生活保護法で扶助として定められていないのはどれか。

1.教育
2.医療
3.授産
4.住宅
5.葬祭

【正解】3
3.(○)扶助には「生活」「医療」「介護」「教育」「住宅」「生業」「出産」「葬祭」がある。


■精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院形態でないのはどれか。

1.任意入院
2.応急入院
3.勧告入院
4.医療保護入院

【正解】3
1.(×)本人の意思に基づいて入院する形態である。
2.(×)強制入院のひとつであり、患者に自傷他害のおそれがあり、精神保健指定医1人の判断がある場合に用いられる。
3.(○)勧告入院とは、結核が強く疑われる患者を強制入院させることである。「感染症法」に規定されている。
4.(×)保護者の同意により強制入院を行う方法である。


■生活保護法で正しいのはどれか。

1.居住地を管轄する福祉事務所に申請する。
2.扶助率は全国一律に定められている。
3.光熱費は生活扶助に該当しない。
4.ホームレスは対象とならない。

【正解】1
1.(○)居住地を管轄する福祉事務所の生活保護担当に申請する。
2.(×)扶助率は自治体によって異なる。
3.(×)生活扶助には、飲食物費、光熱水費、移送費などが含まれる。
4.(×)ホームレスなど居住地を持たない者も対象となる。


■一次予防はどれか。

1.腹痛があるので市販薬を飲む。
2.下痢が続くので医療機関を受診する。
3.喘息があるので主治医の指示で禁煙する。
4.エレベーターを使わず階段を使うようにする。

【正解】4
1.(×)早期発見・早期治療の二次予防にあたる。
2.(×)早期発見・早期治療の二次予防にあたる。
3.(×)機能低下を防止するための三次予防にあたる。
4.(○)健康増進の一次予防にあたる。


■災害時において最も優先して治療を行うのはどれか。

1.胸髄以下の脊髄損傷
2.四肢の単純骨折
3.過換気症候群
4.気道熱傷

【正解】4
1.(×)胸髄以下の脊髄損傷では、呼吸や循環が維持される。 
2.(×)神経や筋肉など軟部組織への損傷がないため、優先度は低い。 
3.(×)過換気症候群は、パニックによる過呼吸が原因であり、二酸化炭素を再呼吸するうちに症状は軽快する。
4.(○)気道熱傷では、気道浮腫によって窒息を起こす危険性が高いので、ただちに気道確保を行う必要がある。 


■日本における政府開発援助(ODA)の実施機関として正しいのはどれか。

1.国際協力機構(JICA)
2.世界保健機関(WHO)
3.国連開発計画(UNDP)
4.赤十字国際委員会(ICRC)

【正解】1
1.(○)JICAは、ODA(政府開発援助)の中核的な実施機関で、日本からの人材派遣を通して途上国の発展のために協力している。
2.(×)
3.(×)
4.(×)


■Aさん(65歳男性)は大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。術後2日Aさんは集中治療室に入室中である。Aさんは中心静脈ライン、心嚢、縦隔ドレーン、胸腔ドレーン、動脈ライン、3本の末梢静脈ライン、膀胱留置カテーテルが挿入されている。Aさんの意識は清明で呼吸状態、循環動態は安定しているが挿入されているライン類を気にする様子が見られる。ライン類の抜去事故を予防するための看護師の対応として最も適切なのはどれか。

1.ラインを挿入している上肢をシーネで固定する
2.抜去できるラインはないか医師に相談する
3.1時間毎にAさんの状態を観察する
4.鎮静薬を使用する

【正解】2
1.(×)過剰な抑制はAさんを不安にさせ、自己抜去のリスクを高めてしまう。
2.(○)Aさんの循環動態は安定しているため、抜去可能なラインを検討する。
3.(×)1時間毎では観察頻度が少ない。もっと頻繁に観察する。
4.(×)意識は清明なので鎮静剤の必要はない。


■Aさん(65歳男性)は大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。術後2日Aさんは集中治療室に入室中である。Aさんは中心静脈ライン、心嚢、縦隔ドレーン、胸腔ドレーン、動脈ライン、3本の末梢静脈ライン、膀胱留置カテーテルが挿入されている。Aさんの意識は清明で呼吸状態、循環動態は安定しているが挿入されているライン類を気にする様子が見られる。
術後3日、Aさんは術後のバイタルサインも安定しているため一般病室に転室となった。現在は末梢静脈ラインと胸腔ドレーンが挿入されている。Aさんのドレーン管理について正しいのはどれか。

1.ドレーンバッグは挿入部より高い位置で保持する
2.体位変換時は胸腔ドレーンをクランプする
3.持続的に陰圧となっているか観察する
4.ドレーンのミルキングは禁忌である

【正解】3
1.(×)ドレーンバッグは挿入部より低い位置で保持する。
2.(×)体位変換時は胸腔ドレーンはクランプしなくてもよい。
3.(○)胸腔内圧は常に陰圧なので、ドレナージするにはそれよりも陰圧で吸引する必要がある。そのため胸腔ドレーンが持続的に陰圧となっているか観察する。
4.(×)時々ミルキングを行い、ドレーンの閉塞を防ぐ。


■Aさん(65歳男性)は大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。術後2日Aさんは集中治療室に入室中である。Aさんは中心静脈ライン、心嚢、縦隔ドレーン、胸腔ドレーン、動脈ライン、3本の末梢静脈ライン、膀胱留置カテーテルが挿入されている。Aさんの意識は清明で呼吸状態、循環動態は安定しているが挿入されているライン類を気にする様子が見られる。
術後3日、Aさんは術後のバイタルサインも安定しているため一般病室に転室となった。現在は末梢静脈ラインと胸腔ドレーンが挿入されている。
転室後もAさんの状態は安定しており、歩行を開始することになった。安全管理対策として適切なのはどれか。

1.胸腔ドレーン挿入中は病室内歩行とする
2.胸腔ドレーン挿入中に歩行する時は看護師を呼ぶように伝える
3.末梢静脈ライン挿入中は看護師が同伴して歩行する
4.不整脈が出現しても気分不快がなければ歩行を継続する

【正解】2
1.(×)胸腔ドレーンを固定すれば、病室外への歩行も可能である。
2.(○)歩行の際には、ドレーンやドレーンバッグが引っかからないように固定する必要がある。そのために看護師を呼ぶよう指導する。
3.(×)末梢静脈ラインの固定が確実であれば、単独での歩行も可能である。
4.(×)注意を要する不整脈や重症不整脈がみられれば、自覚症状のあるなしに関わらず、休んで様子をみる。


■レニンが分泌される臓器は次のうちどれか。

1.骨髄
2.甲状腺
3.肝臓
4.腎臓
5.副腎

【正解】4
1.(×)内分泌臓器ではない。
2.(×)甲状腺ホルモンが分泌される。
3.(×)レニン-アンギオテンシン系の一部のアンギオテンシノーゲンが分泌される。
4.(○)血圧低下がきっかけで腎臓の傍糸球体細胞から分泌されるホルモンである。
5.(×)レニン-アンギオテンシン系のなかのアルドステロンが分泌される。


■A群β溶連菌感染症で生じる疾患は次のうちどれか。

1.急性糸球体腎炎
2.IgA腎症
3.川崎病
4.ベーチェット病

【正解】1
1.(○)糸球体腎炎の90%が、溶連菌成分と抗体が結びついた免疫複合体が糸球体で炎症を起こす。
2.(×)食物やウィルスを抗原とする免疫複合体が糸球体で炎症を起こす疾患である。
3.(×)おもに乳幼児にかかる急性熱性発疹性疾患で、原因は不明である。
4.(×)主に眼、皮膚粘膜に急性の炎症発作を繰り返す原因不明の疾患である。


■人工股関節全置換術後の患肢の良肢位として適切なのはどれか。

1.内転位
2.内旋位
3.外転位
4.外旋位

【正解】3
1.(×)股関節の脱臼を起こしやすい肢位である。
2.(×)股関節の脱臼を起こしやすい肢位である。
3.(○)脱臼を起こしにくい肢位である。
4.(×)外旋させず中間位にするとよい。外旋位では腓骨神経を圧迫するおそれがある。


■嚥下障害のある患者の看護で適切なのはどれか。

1.ファーラー位で、頸部を伸展させる。
2.粘り気の強い食品は避ける。
3.飲みこむタイミングで水分を含ませるようにする。
4.テレビを見ながら摂取させる。

【正解】2
1.(×)頸部を伸展させると、食べ物が気道に入りやすくなる。座位が望ましく、可能ならやや前傾にさせるとよい。
2.(○)粘り気の強いものは、口腔や咽頭に張り付き、窒息の原因となることがある。
3.(×)水分が多いとむせの原因になる。また、水分はとろみをつけるとよい。
4.(×)食事に集中させるために、テレビはつけない方がよい。


■投影法による検査は次のうちどれか。

1.ロールシャッハテスト
2.内田・クレペリン精神作業検査
3.Y-G性格検査
4.田中・ビネー式知能検査

【正解】1
1.(○)投影法による性格検査である。
2.(×)作業によって性格や適性を判断する検査。
3.(×)質問紙法性格検査のひとつ。
4.(×)知能検査のひとつである。