• 公開日: 2015/12/26
  • 更新日: 2018/12/13

アフリカの医療現場を目の当たりにして…

テーマ:人生の転機

アフリカの地で

africa

憧れだった青年海外協力隊

わたしがナースを目指したのは、中学時代に知った青年海外協力隊の存在。
いつか看護師という分野で協力隊として海外で活躍したい!そんな思いで高校卒業後、看護学校に進学しました。
その後看護師となり五年間急性期の病院に勤めました。
そしてついにあこがれの青年海外協力隊に応募、運よく合格し、アフリカの地に派遣されました。

衝撃を受けたアフリカの医療現場

わたしが配属された場所はステップ気候で最高気温が55度になるような環境の厳しいところでした。
わたしが住んでいた家は一応市内だったので、ある程度インフラが整う場所にありましたが、少し離れた村は水道やガス、電気のないような藁葺き屋根で縄文時代にでもタイムスリップしたかと思えるようなところでした。
病院では、犬が敷地内をウロウロしていて、病室はハエだらけ、空きベッドには猫が寝ているといった状態。
診察はお金や権力のある者、病院関係者が優先され、なけなしのお金をかき集めてやっと診察が出来ても、お金がなくて薬を買えず、もちろん検査や手術代がなく治療もできず家に帰される者をたくさん見てきました。

日本がいかに恵まれているか

日本に帰国してから、現地での私の大切な友人が亡くなったと聞かされました。
「病気だったと思う。病院には行ったみたいだけれどもなんの病気かは誰もわからない。」と言われました。
日本の医療のレベルの高さ、整った医療設備、医療制度。私たちは本当に恵まれた環境にいるんだと痛感しました。

国際協力の道に進むために

私のアフリカでの看護師経験は、私の人生観を大きく変えました。この経験は、人生の転機であったと言えます。
今後は、国際協力の道に進みたいと考えており、その夢を叶えるべく、働きながら語学の勉強に勤しむ日々を送っています。

●執筆●こまり さん

このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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