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第104回看護師国家試験

看護師国家試験アプリ一斉模試問題 1月22日実施分

2015年01月22日 16,323 アクセス

第104回看護師国家試験に向けての一斉模試を、ナース専科の国家試験対策アプリ上でおこないました。
1月22日の模試問題の一覧を公開します。
次回の模試は1月29日におこないますので、看護学生の方はぜひご参加ください。
アプリ上で模試に参加すると卒業年別の平均点がご覧いただけます。

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※Android版は2月以降に模試の機能を追加予定です。

1月22日看護師国家試験一斉模試問題

■50歳の女性。末期癌で疼痛管理のため入院しているが在宅療養を希望している。看護師の家族への退院指導で適切なのはどれか。

1.ホスピス病棟を紹介する。
2.家族が疼痛管理するよう説明する。
3.訪問看護サービスの内容を説明する。
4.介護保険は利用できないことを説明する。

【正解】3
1.(×)本人は在宅療養を希望しているので、在宅でホスピスケアが受けられる方法について提案してみる。
2.(×)疼痛管理は専門家でないと難しい。
3.(○)介護保険制度のサービスとして訪問看護があるため、情報提供する。
4.(×)患者は介護保険の2号保険者にあたる。末期癌で介護保険における特定疾患に該当し、要介護・要支援状態と判断されれば介護保険を利用できる。


■要介護2の在宅療養者が介護保険で利用できるのはどれか。

1.歩行器の貸与
2.外来での機能訓練
3.主治医による往診
4.緊急通報システムの設置

【正解】1
1.(○)要介護2の場合、てすり、スロープ、歩行器、歩行補助杖が貸与可能である。
2.(×)介護保険で利用できるのは、外来でではなく訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションである。
3.(×)介護保険における居宅療養管理指導は、計画的な医学管理のもとに定期的に訪問して実施されるものをいう。患者の求めや必要に応じて行われる往診とは異なる。
4.(×)緊急通報システムの設置は、高齢者福祉サービスで利用できる。


■80歳の女性。自宅で療養中。ADLはほぼ自立しているが,動作に時間がかかり,時々尿を漏らしてしまう。「トイレに行きたいが,廊下を汚してしまう」と言う。指導で最も適切なのはどれか。

1.トイレの改造を勧める
2.飲水を控えるよう勧める。
3.膀胱留置カテーテルを勧める、
4.尿とりパッドの使用を勧める。

【正解】4
1.(×)ADLはほぼ自立しているのでトイレ改造の必要はない。
2.(×)高齢者は脱水を引き超しやすいので飲水を控えてはならない。
3.(×)膀胱留置カテーテルやおむつの使用は、治療機会の喪失、QOLの低下、寝たきり状態の誘発につながるため慎重に適用する。
4.(○)有効な指導である。


■ターミナル期にある療養者の家族に対する予期的悲嘆への援助で適切なのはどれか。

1.混乱している時は積極的に励ます。
2.予想される身体的変化は説明しない。
3.感情を表出することがよいと伝える。
4.最後の別れには触れないようにする。

【正解】3
1.(×)混乱しているときは、家族の不安を十分に受け止める。
2.(×)突然の症状悪化に対して家族がパニックにならないように、予想される身体的変化についてあらかじめ家族に知らせる。
3.(○)家族の死を目前にして、不安になることは当然であると説明し、家族の思いや感情を表出させる。
4.(×)家族が療養者の死と向き合い、充実した看取りができるように死の準備教育を行う。


■在宅酸素療法中(1L/分)の1人暮らしの高齢者が散歩を希望している。選択する機器で最も適切なのはどれか。

1.液体酸素子容器
2.膜型酸素濃縮器
3.吸着型酸素濃縮器
4.携帯型酸素ボンベ

【正解】4
1.(×)液体酸素小容器の親容器からからの充填は、高齢者の誰もができるわけではない。
2.(×)膜型酸素濃縮器は高分子膜を使って空気から酸素をとりだすことができる。とりだせる酸素の濃度は40%である。
3.(×)吸着型酸素濃縮器は、吸着器に空気中の窒素を吸着させて濃縮した酸素を作り出す。90%以上の濃縮酸素を得ることができる。
4.(○)携帯型酸素ボンベは外出時や酸素濃縮器の故障時や緊急時に向いている。


■在宅人工呼吸療法の日常の管理で,療養者および家族への指導で適切なのはどれか。

1.フィルターの交換は業者が行う。
2.アンビューバッグの使用方法を練習する。
3.アラームが鳴ったら直ちに業者に連絡する。
4.加温加湿器内の滅菌蒸留水は週1回交換する。

【正解】2
1.(×)フィルターは定期的な交換が必要である。本人・家族が汚れに応じて交換できるよう指導する。
2.(○)アンビューバッグでの用手人工呼吸は、停電時や呼吸器の故障時などの緊急時に行うため指導が必要である。
3.(×)アラームが鳴ったときのチェックポイントとその対応について指導する。
4.(×)加温加湿器の蒸留水は毎日交換し、指定水位と設定温度を確認する。


■在宅中心静脈栄養法(HPN)が必要な療養者とその家族。看護師の退院指導で適切なのはどれか。

1.刺入部周囲の皮膚の観察は訪問看護師に限定する。
2.使用済の針は市町村の分別ゴミに出す。
3.輸液バッグ交換時は手洗いをする。
4.体温測定は隔日に行う。

【正解】3
1.(×)家族がカテーテルの異常に気付き、対応できるようにカテーテルの固定状況や液もれの有無、感染徴候について指導する。
2.(×)使用済みの針は在宅医療廃棄物として市町村が指定する廃棄方法に従う。
3.(○)無菌操作を行うため、石けんで手を洗い、流水で洗浄し、速乾性消毒薬で消毒する。
4.(×)体温測定は毎日定時に行う。


■74歳の男性。70歳の妻と2人暮らし。1ヶ月前に脳梗塞を発症し入院した。右不全麻痺があるが病状が安定していたため3日前に在宅療養となった。療養者は麻痺が受け入れられず、1人で食事を摂取する意欲が乏しく、退院後の食事はベッド上で座位になり妻の介助で軟らかいものを経口摂取している。初回訪問時に妻から「食事に時間がかかって困ります」と訪問看護師に相談があった。食事の様子を観察すると、麻痺側の口腔内の食べ物は残りがちで、お茶はスプーンで摂取しているがむせることがある。

嚥下障害の悪化を予防するために嚥下運動を勧めた。妻への指導で最も適切なのはどれか。

1.食前にアイスマッサージをする。
2.食事時の体位は頸部を後屈する。
3.食後に肩の運動を促す。
4.食後に深呼吸を促す。

【正解】1
1.(○)食事前のアイスマッサージは、嚥下に関する器官を適切に刺激し、食事の準備状態をつくる。
2.(×)頸部の後屈は誤嚥を助長させる。むしろ頸部を前屈させた方がよい。
3.(×)嚥下訓練としての肩の運動は、食後ではなく食前に行うと良い。
4.(×)食後に深呼吸を促すことで、口腔内に残った残渣が気道内に入りやすくなるため避ける。


■74歳の男性。70歳の妻と2人暮らし。1ヶ月前に脳梗塞を発症し入院した。右不全麻痺があるが病状が安定していたため3日前に在宅療養となった。療養者は麻痺が受け入れられず、1人で食事を摂取する意欲が乏しく、退院後の食事はベッド上で座位になり妻の介助で軟らかいものを経口摂取している。初回訪問時に妻から「食事に時間がかかって困ります」と訪問看護師に相談があった。食事の様子を観察すると、麻痺側の口腔内の食べ物は残りがちで、お茶はスプーンで摂取しているがむせることがある。

嚥下訓練を継続したことでむせることがなくなり、1人で食事を摂取することに意欲がみられ始めた。療養者は右利きであり「右手で自分で食べたい」と言う。妻も「少しでも自分で食事ができるようにしたい」と言う。指導で適切なのはどれか。

1.従来使用していた箸を使う。
2.スプーンの握りを太くする。
3.体の左側を枕などで固定する。
4.オーバーヘッドテーブルの高さは胸の位置にする。

【正解】2
1.(×)箸の使用は食事がしにくくなるため不適切である。
2.(○)スプーンの握りを太くすることで食事がしやすくなり、それによって患者の食事への意欲が増すと考えられる。
3.(×)右片麻痺の人は、座位姿勢で右に傾きやすい。そのため右側に枕などをおいて固定すると良い。
4.(×)胸の高さでは、腕が動かせず、食事がしにくくなってしまう。


■3歳の男児。脳性麻痺で四肢と体幹の著しい運動障害があり身体障害者障害程度1級を受けている。姿勢保持および移動・移乗は全介助である。食事は母親が介助し経口摂取しているが,誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。今回は経鼻からの経管栄養法となり昨日退院した。父親は海外に単身赴任しており介護は母親に任されている。週1回の訪問看護サービスを利用している。 

訪問看護師が実施する母親への経管栄養法の指導で適切なのはどれか。

1.粘ちょう度の低い栄養剤の選択
2.注入時の体位の保持
3.無菌的な注入操作
4.注入前の排便

【正解】2
1.(×)粘ちょう度の低い栄養剤は、逆流しやすく誤嚥の原因となるため適切でない。
2.(○)誤嚥防止のために上半身の挙上が維持できるよう指導する必要がある。
3.(×)経管栄養は無菌である必要はない。
4.(×)注入前の排便は、児の習慣に応じて指導するが、優先度は低い。


■3歳の男児。脳性麻痺で四肢と体幹の著しい運動障害があり身体障害者障害程度1級を受けている。姿勢保持および移動・移乗は全介助である。食事は母親が介助し経口摂取しているが、誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。今回は経鼻からの経管栄養法となり昨日退院した。父親は海外に単身赴任しており介護は母親に任されている。週1回の訪問看護サービスを利用している。 

肺炎予防のための最も適切なのはどれか。

1.含嗽の練習
2.腹部の熱布清拭
3.上肢の他動運動
4.歯のブラッシング

【正解】4
1.(×)含嗽の練習は、誤嚥性肺炎を起こしやすい児には不適切である。
2.(×)肺炎予防としての効果はない。
3.(×)肺炎予防としての効果はない。
4.(○)経管栄養法の導入により、口腔内の唾液の分泌量が減少し、口腔内細菌が増殖しやすい状況になっている。そのため歯のブラッシングは重要である。


■3歳の男児。脳性麻痺で四肢と体幹の著しい運動障害があり身体障害者障害程度1級を受けている。姿勢保持および移動・移乗は全介助である。食事は母親が介助し経口摂取しているが、誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。今回は経鼻からの経管栄養法となり昨日退院した。父親は海外に単身赴任しており介護は母親に任されている。週1回の訪問看護サービスを利用している。 

母親は「最近腰痛がひどくなり、歩くのがつらくなりました」と訪問看護師に相談した。母親への援助で最も優先するのはどれか。

1.児の入所施設を探す。
2.父親の帰国を勧める。
3.訪問介護の導入を提案する。
4.児童相談所への相談を勧める。

【正解】3
1.(×)母親本人からの申し出がない限り提案すべきでない。
2.(×)母親本人からの申し出がない限り提案すべきでない。
3.(○)母親の腰痛の増強は、家事や育児の負担が大きいことを示していると思われる。負担軽減と母親の健康管理を目的として訪問介護の導入をすすめてみる。
4.(×)すでに身体障害者障害程度1級の認定を受けているため、優先度は低い。


■80歳の男性。身長165cm,体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上座位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。

仙骨部の褥瘡の要因として最も考えられるのはどれか。

1.摩擦とずれ
2.皮膚の湿潤
3.栄養の不足
4.知覚の低下

【正解】1
患者はトイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしているということから、褥瘡の原因は「摩擦とずれ」であると考えられる。


■80歳の男性。身長165cm,体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上座位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。

療養者に尿失禁がみられたため紙おむつを使用するようになった。排便時は自室の隣にあるトイレまで妻の介助でゆっくり歩行している。褥瘡を悪化させないための家族の指導で最も優先するのはどれか。

1.お茶を飲む量を控える。
2.おむつカバーを使用する。
3.シーツにバスタオルを敷く。
4.おむつ交換時に清拭する。

【正解】4
1.(×)お茶を飲む量の制限は膀胱炎等の原因となる。
2.(×)おむつカバーはおむつ内の湿潤を増強させる。
3.(×)シーツにバスタオルを敷くのは、尿漏れへの対応にも褥瘡への対応にもならない。
4.(○)おむつ交換時の清拭は、尿や便による汚染や湿潤をとるため、褥瘡の悪化防止となる。


■80歳の男性。身長165cm,体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上座位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。

2ヶ月後、仙骨部の状態は軽快した。妻は1人で熱心に介護しており、訪問看護師に「またおしりが赤くならないか心配です。夜も気になって3度は起きているので昼間に眠くなります」と疲れた様子で話す。訪問看護師は妻の話を聞き介護をねぎらう言葉かけを行ったが、介護支援専門員(ケアマネジャー)と連携し調整する必要性を感じた。調整内容で最も適切なのはどれか。

1.通所リハビリテーションの利用回数を増やす。
2.介護老人福祉施設への入所を勧める。
3.配食サービスを利用する。
4.妻に受診を勧める。

【正解】1
1.(○)妻の心身の健康状態を悪化させないためには、通所リハビリテーションの利用回数を増やすよう調整することが必要である。
2.(×)介護老人福祉施設への入所は、男性と妻の希望があることが前提である。しかも入所するまである程度期間が必要になる。
3.(×)配食サービスを利用しても、妻の健康状態の改善は見込めないと思われる。
4.(×)まずは通所リハビリテーションの利用回数を増やし、妻の健康状態が好転するかどうかを確認し、その後必要に応じて受診を勧めるようにする。


■40歳以上64歳以下の在宅療養者で介護保険のサービスを利用できるのはどれか。

1.脊髄損傷
2.クローン病
3.パーキンソン病
4.ベーチェット病

【正解】3
パーキンソン病以外に初老期における認知症、脳血管疾患、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性まひ、脊髄小脳変性症、シャイ・ドレーガー症候群、糖尿病性腎症・網膜症・神経障害、関節リウマチ、後縦靱帯骨化症、末期癌など計16疾患が特定されている。


■在宅看護の原則として正しいのはどれか

1.画一的なケアを提供する
2.ケアは看護師が中心に行う
3.最終的な意思決定は家族が行う
4.個々のライフスタイルを重視する。

【正解】4
1.(×)療養者・家族の生活歴や価値観に応じて援助する。
2.(×)他機関や他職種とチームを組んで援助する。
3.(×)療養者自身が最終的には自己決定する。
4.(○)療養者の生活の場でケアを提供するので、療養者や家族の生活スタイルや価値観を尊重することが大切。


■病棟看護師が入院初期に高齢者の退院計画を立てる際、最も重要な患者情報はどれか。

1.経済的な状況
2.近隣との関係
3.地域の在宅サービス
4.入院前の日常生活動作

【正解】4
入院初期に高齢者の退院計画を立てる際には、入院前の日常生活動作などの情報から患者を十分に把握することが大切である。退院が間近に近づいた段階では、医療チーム全体で、患者の経済的状況に応じた社会保障制度の手続きや、地域の在宅サービスや近隣の人々との連携など、退院後も十分な療養生活が継続できるための綿密な退院計画が必要となる。


■76歳の男性。前立腺肥大症による尿閉を繰り返したため、膀胱留置カテーテルを挿入することとなった。介助によって歩行可能で、認知症の症状はみられない。訪問看護師が行う本人と家族への指導で適切なのはどれか。

1.ミルキングは看護師の訪問時に行う
2.自宅の浴槽で入浴できることを伝える
3.歩行時は蓄尿袋をカテーテルよりも高くする
4.カテーテルの抜去を防止するため安静を促す

【正解】2
1.(×)膀胱留置カテーテルを長期間留置すると、尿中の塩類などでカテーテルが詰まりやすくなる。詰まらないようにするにはミルキングが必要だが、看護師の訪問時だけでは不十分である。患者本人や家族にミルキングの方法を指導し、適宜実施してもらうとよい。
2.(○)膀胱留置カテーテルを挿入したままでの入浴は可能である。
3.(×)蓄尿袋を高くすると、尿の逆流が起こり、尿路感染を引き起こす危険性がある。
4.(×)認知症もなく理解力もあるため、安静を促す必要はない。


■76歳の女性。夜間勤務をしている51歳の長男と2人暮らし。認知症で,妄想と尿・便失禁がみられる。長男から「トイレまで間に合わなくて便で部屋を汚して困る。お風呂も嫌がって入らない」と主治医に相談があった。主治医が要介護認定の申請を勧め,要介護1と認定された。週1回の訪問看護が開始された。訪問すると,部屋には尿臭がし,廊下の壁には排泄物がところどころ付着していた。女性は歩行が可能で丁寧にあいさつをしたが,その後看護師に食べ物を持っていないかと聞いてきた。長男は「便で家のなかを汚すので,あまり食べさせていない。ここ数ヶ月入浴もしていない」と言う。この段階で疑われるのはどれか。

1.身体的虐待
2.心理的虐待
3.経済的虐待
4.介護の放棄

【正解】4
1.(×)身体的虐待とは、暴力的行為によって負傷させたり、外部との接触を断つことである。
2.(×)心理的虐待とは脅しや侮辱などの言葉や態度、無視・嫌がらせによって精神的に苦痛を与えることである。
3.(×)経済的虐待とは、本人の合意なしに財産や金銭を利用したり、本人が希望する金銭の使用を理由なく制限したりすることである。
4.(○)介護の放棄とは、必要な介護サービスの利用を妨げたり、世話をしないことで被介護者の生活環境や身体的・精神的状態を悪化させることである。事例では長男が母親に食事を与えず、長期間入浴もさせていないため「介護の放棄」にあたる。


■76歳の女性。夜間勤務をしている51歳の長男と2人暮らし。認知症で、妄想と尿・便失禁がみられる。長男から「トイレまで間に合わなくて便で部屋を汚して困る。お風呂も嫌がって入らない」と主治医に相談があった。主治医が要介護認定の申請を勧め、要介護1と認定された。週1回の訪問看護が開始された。 しばらく安定した生活をしていたが、認知症状が悪化し日中徘徊するため、その見守りとして付き添いで長男は休息をとることができなくなった。この状況で優先して活用するのはどれか。

1.通所介護
2.歩行器の貸与
3.配食サービス
4.訪問リハビリテーション

【正解】1
1.(○)通所介護では、施設においてリハビリテーションと食事・入浴・排泄等の介護が受けられる。非介助者に必要な介護であり、夜間勤務で昼間に休息をとりたい息子の負担も減らすことができる。
2.(×)非介護者は歩行が可能なため必要ない。
3.4.(×)非介護者は入浴や排泄にも介護が必要であるため、不十分である。また在宅でサービスを受ける場合、介護者である息子の負担はほとんど軽減しない。


■70歳女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2.介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。 入院後、安静を保ち、酸素療法と薬物療法とで症状が軽減した。酸素流量の指示は1l/分、患者は酸素ボンベを引いて歩行可能であるが、ベッド上で臥床していることが多い。自宅での日常生活動作の不安を訴えている。病棟看護師が退院準備として支援するのはどれか。

1.可能な限り安静を促す
2.長女との同居を勧める
3.呼吸リハビリテーションを勧める
4.ポータブルトイレの使用を勧める

【正解】3
1.(×)肺気腫では適度な運動を継続し、呼吸筋の筋力低下を防ぐことが重要である。
2.(×)本人の状態は要介護2であり、社会資源を活用すれば入院以前の生活を維持できる。
3.(○)口すぼめ呼吸や腹式呼吸、胸郭ストレッチや呼吸体操などのリハビリテーションで、呼吸機能の悪化を防ぐことが大切である。
4.(×)歩行には支障がないのでポータブルトイレを勧める必要はない。


■70歳女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2.介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。 退院にあたり、サービス担当者会議が開催されることとなった。会議で検討する内容で優先度が低いのはどれか。

1.訪問診療
2.緊急時の対応
3.介護予防訪問介護の利用回数
4.介護予防短期入所生活介護の利用時期

【正解】4
1.(×)在宅酸素療法では定期的な受診が必要である。通院が困難な場合は訪問診療を検討する。
2.(×)1人暮らしであるため、緊急時の対応について検討しておく必要がある。
3.(×)介護保険利用にあたって介護予防訪問看護の利用回数の決定が必要である。
4.(○)1人暮らしの継続が可能であり、優先度は低い。


■7歳の男児。筋ジストロフィー。誤嚥性肺炎のため入院した。両親との3人家族。車椅子介助で特別支援学校(養護学校)に通学している。父親は早朝から深夜まで仕事のため不在が多い。介護はほぼ母親が担っている。母親は軽度の高血圧症がある。誤嚥性肺炎は改善し,退院後も経鼻経管栄養法によって栄養補給を行うこととなった。退院後の病状変化時の対応について母親から不安の訴えがあったため,訪問看護ステーションからの訪問看護が開始されることとなった。経鼻経管栄養法の合併症予防のため,観察する項目で優先度が低いのはどれか。

1.発熱の有無
2.食欲の有無
3.肺音の異常の有無
4.経鼻チューブの固定状況
5.チューブ挿入部の皮膚の状態

【正解】2
経管栄養法の合併症として、誤嚥性肺炎、下痢、固定部の脱落・皮膚障害などがある。
1.(×)誤嚥性肺炎の兆候のひとつであり、観察の優先度は高い。
2.(○)
3.(×)肺雑音は誤嚥性肺炎の兆候のひとつである。
4.(×)チューブが抜けかかっていると、チューブの内容物が誤って呼吸器に入ってしまうことがある。しっかり固定されているか確認する。
5.(×)チューブの固定のために用いる絆創膏でかぶれなどの皮膚障害がおこりやすくなる。


■7歳の男児。筋ジストロフィー。誤嚥性肺炎のため入院した。両親との3人家族。車椅子介助で特別支援学校(養護学校)に通学している。父親は早朝から深夜まで仕事のため不在が多い。介護はほぼ母親が担っている。母親は軽度の高血圧症がある。 退院後3ヶ月がたち、母親の付き添いで再び通学が可能となった。しかし、毎日介護と家事とを行っている母親に疲労がみられるようになった。訪問看護師が訪問すると、「今朝血圧を測ったら160/100mmHgだったが、大丈夫だろうか」と母親から相談があった。受診を勧めた上で次に行う対応で適切なのはどれか。

1.直ちに男児の入院を手配する。
2.ホームヘルプサービスの利用を勧める
3.母親に厳密な塩分制限を含む食事指導を行う。
4.特別支援学校(養護学校)をしばらく休ませるよう勧める。

【正解】2
1.(×)男児に健康上の問題はないため、入院の必要はない。
2.(○)介護や家事負担による母親の疲労が血圧の上昇を招いたと考えられるため、負担を一部軽減するためのホームヘルプサービスは有効である。
3.(×)厳密な塩分制限は母親にさらに負担を強いることになる。現段階では負担の軽減になることを優先させる。
4.(×)男児に学校を休ませることで家庭での母親の負担が増すため、勧められない。


■39歳の女性。専業主婦。会社員である夫と16歳の長男との3人暮らし。子宮頸癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなく疼痛コントロール目的で入院となった。本人は治療しないなら家に帰ることを強く希望している。臥床している時間が多いが、排泄時はべッドサイドのポータブルトイレを自力で利用可能である。 病院から訪問看護ステーションに訪問の依頼があり、夫と面接することになった。夫は「私が介護をするので、家に帰るという本人の希望をかなえたい」と相談した。夫に確認する情報で優先度が高いのはどれか。

1.家族の介護力
2.化学療法の内容
3.介護保険申請の有無
4.かかりつけ医の有無

【正解】1
1.(○)家族の介護力をを把握することで、在宅ケアにおける体制を整える準備が必要である。社会資源をどのように活用するか相談する上でも介護力を知ることは重要である。
2.(×)化学療法は今後することはないと思われるため、内容をこの時点で確認する必要はないし、夫に聞く内容ではない。
3.(×)在宅でケアできるかどうかを相談する時点で、介護保険申請の有無を聞くことは優先しなくてもよい。
4.(×)かかりつけ医についても、この時点で聞かなくてもよい。在宅医師の紹介についても現在入院中の主治医とも相談しながら決めていけばよい。


■39歳の女性。専業主婦。会社員である夫と16歳の長男との3人暮らし。子宮頸癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなく疼痛コントロール目的で入院となった。本人は治療しないなら家に帰ることを強く希望している。臥床している時間が多いが、排泄時はべッドサイドのポータブルトイレを自力で利用可能である。 1週後、在宅療養を開始した。在宅療養支援診療所の医師が週1回、訪問看護師は日曜日以外毎日訪問することとなった。下腹部痛と膨満感に対して、フェンタニル貼付剤と臨時追加投薬の速効性オキシコドン塩酸塩水和物との内服で病状は安定している。訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

1.患者の主観的な訴えを尊重する。
2.フェンタニル貼付剤の交換は訪問看護師が行う。
3.痛みの評価は直接主治医に伝えるよう説明する。
4.臨時追加薬はなるべく使わず我慢するよう説明する。

【正解】1
1.(○)痛みは主観的なものである。患者の訴えを最優先しながら、疼痛の緩和に努める必要がある。
2.(×)使用方法や取り扱い方法をきちんと指導して、正しく理解したことを確認すれば、看護師でなくてもよい。
3.(×)医師に直接言うこともできるが、看護師もきちんと把握する必要があるため、看護師にも伝えてもらうよう説明する。
4.(×)痛みは我慢する必要はないということを説明することが大事である。


■胃癌で在宅中心静脈栄養法〈HPN〉が必要な70歳の男性。ADLは自立している。妻との2人暮らし。患者の退院調整を始めることを計画している。HPN開始に際し優先度の高い情報はどれか。

1.自宅環境
2.在宅での必要物品
3.退院後の緊急連絡先
4.患者、家族の実施能力

【正解】4
1.(×)在宅での中心静脈栄養は24時間持続する場合が多いため、自宅で患者が過ごす時間が長い部屋の環境を把握し、日常生活に即した調整が重要である。
2.(×)医療器材が多く必要なので、在宅での準備物品は少ないが、在宅で代用できるものがあるか把握することも重要である。
3.(×)退院後に不測の事態が起こることもあるので、緊急連絡先の情報も重要である。
4.(○)在宅HPNでは、器材を使うことが多く、アラーム対応、ルートトラブルなど患者、家族が協力して判断が必要な場合に、セルフケア能力が求められることも多いので、まず患者、家族の実践能力の確認は最優先で、必要時には支援体制の強化を検討する。


■63歳の女性。末期の悪性腫瘍で在宅療養となった。公的保険で受けられるサービスで正しいのはどれか。

1.訪問看護は医療保険の対象となる。
2.訪問看護の回数は週3回に限られる。
3.訪問看護の回数は1日1回に限られる。
4.介護保険によるサービスは受けられない。

【正解】1
1.(○)原則として訪問看護は介護保険が優先されるが、例外として末期がんなど医療依存度が高い場合で主治医の指示がある場合には対象となる。
2.(×)原則として週3回までだが、末期がん、神経難病などの場合には限度がない。
3.(×)介護保険では、1回30~90分を標準として2時間以内のサービス時間で、1日1回の限度ではない。
4.(×)介護保険では、第2号被保険者の40~64歳で医療保険者加入者は末期がん、特定疾患の場合にサービスの対象となる。


■78歳の女性。82歳の夫との2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通院などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通院の介助をしている。 3か月後、肝臓への転移が認められた。体力が低下したため化学療法は中止となり、訪問診療が開始となった。食事とトイレ以外は臥床しがちになったが、介護用ベッドの利用は「病院のようで嫌だ」と拒否している。食事摂取量が減り、血液検査で総蛋白6.0g/dl、アルブミン3.0g/dlであった。訪問看護師が訪問すると布団で尿失禁していた。 適切なのはどれか。

1.日中の坐位時間を増やすよう勧める。
2.介護用ベッドを導入するよう勧める。
3.食べたいものを食べるように勧める。
4.トイレには行かずおむつに排尿するよう勧める。

【正解】3
1.(×)体力が低下している状態で日中坐位時間を増やすことは体力の消耗をもたらす。
2.(×)臥床時間が増加している状況で患者が不快に感じている介護ベットを強要しない方がよい。
3.(○)低タンパク、低アルブミン傾向になっているため、患者の嗜好に応じた食物で食欲増進を図る。
4.(×)一度尿失禁をしただけですぐにおむつを勧めない。


■78歳の女性。82歳の夫との2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通院などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通院の介助をしている。
2週後、仙骨部に2×3cmの水疱が認められた。日中、傾眠傾向となったが声かけには覚醒し、介助で起き上がることはできる。会話は明瞭で苦痛症状はない。食事摂取量は少なく、血液検査で総蛋白5.0g/dl、アルブミン2.7g/dlとなった。
褥瘡への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.入眠中は2時間ごとに体位変換するよう夫に依頼する。
2.経口栄養剤の処方について主治医と調整する。
3.体圧分散マットに交換することを提案する。
4.訪問介護を導入し、褥瘡処置を依頼する。
5.直ちに膀腕留置カテーテルを留置する。

【正解】2,3
1.(×)82歳の高齢の夫に対し2時間ごとの体位変換は過酷である。
2.(○)低栄養状況がすすんで食事摂取量も減少しているため経口的に摂取しやすい形態の栄養剤をすすめることは効果的である。
3.(○)臥床していうる時間が長くなっているため、ベットマットによる体圧分散を図ることで仙骨部の水疱の悪化を防止する。
4.(×)
5.(×)膀胱カテーテルを留置することで患者の尿意を喪失させ離床ができなくなりやすい。


■78歳の女性。82歳の夫との2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通院などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通院の介助をしている。
訪問看護を開始したところ「化学療法の後は気持ちが悪く、胸が痛くなる」と訴えた。主治医からは症状を軽減するための薬剤が処方されている。
症状への対応で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.症状の内容や程度を聞き取り主治医に報告する。
2.在宅では症状管理が困難であるため入院を勧める。
3.マッサ一ジや音楽療法などの補助療法は行わない。
4.治療している段階なので麻薬性鎮痛薬は使用しない。
5.主治医との連携のもとに看護師が処方された薬剤を調整する。

【正解】1,5
1.(○)薬剤開始後間もないため、薬剤の効果、副作用を確認し症状コントロールの必要がある。
2.(×)本人・家族の意思を尊重し、在宅でできる範囲の症状コントロールを行う。
3.(×)対処療法にとどまらず、補助療法を加えて行うことで心理的苦痛の軽減につながることがあるので、使用してもよい。
4.(×)身体的苦痛として疼痛は最も多く、心理的苦痛への影響も大きいため、麻薬性鎮痛薬を用いて疼痛コントロールをすることは患者の利益につながる。
5.(○)患者の状況を専門的に把握した上で、主治医に状況に応じた処方をしてもらうことは大切である。


■62歳の男性。58歳の妻と25歳の長男との3人暮らし。脳梗塞で左片麻痺があり、要介護3。言葉は不自由であるが意思疎通は図れる。現在、通所介護を週1回、病院のリハビリテーションを月2回、訪問看護を週1回利用している。通所介護では仲間との交流があり満足している。リハビリテーションでは主に立位保持と車椅子移乗練習を行っている。主な介護者は妻で介護を始めて2年になるが、健康状態は良好である。ケアプランの総合的な援助の方針は「安全で自立した生活を送る」である。看護目標で最も優先度が高いのはどれか。

1.ADLの維持
2.関節拘縮予防
3.褥瘡発生予防
4.地域社会との交流

【正解】1
1.(○)ケアプランの方針は「安全で自立した生活の支援」であり、ADLを維持するための看護目標が最も重要である。
2.(×)ケアプランの方針は「安全で自立した生活の支援」であり、関節拘縮予防の時期は過ぎている。
3.(×)要介護3で、立位保持と車椅子移譲練習を行っている段階であり、褥創発生可能性は低い。
4.(×)通所介助で仲間との交流があり満足しており、地域社会との交流は図れている。


■62歳の男性。58歳の妻と25歳の長男との3人暮らし。脳梗塞で左片麻痺があり、要介護3。言葉は不自由であるが意思疎通は図れる。現在、通所介護を週1回、病院のリハビリテーションを月2回、訪問看護を週1回利用している。通所介護では仲間との交流があり満足している。リハビリテーションでは主に立位保持と車椅子移乗練習を行っている。主な介護者は妻で介護を始めて2年になるが、健康状態は良好である。ケアプランの総合的な援助の方針は「安全で自立した生活を送る」である。 これまでは通所介護と自宅とで週1回ずつ入浴し、月に一度は息子も手伝っている。妻から「最近腰が痛くて、お風呂の介助が負担になってきました。どうしたらよいでしようか」と相談があった。 訪問看講師の対応で最も適切なのはどれか。

1.「入浴は通所介護だけにしましよう」
2.「ケア-マネジャーと相談してみましよう」
3.「自宅での入浴は息子さんに任せましよう」
4.「地域包括支援セン夕一に相談しましよう」

【正解】2
1.(×)自宅での息子との入浴は、家族との大切なコミュニケーションであり必要である。
2.(○)サービス提供のやり方は、ケアマネージャーが介在し、利用者と合意したケアプランに基づき、サービスが提供されなければならない。
3.(×)月に一度息子は手伝っている。これ以上の介助は負担になる可能性がある。
4.(×)地域支援包括センターは、総合的な在宅介護に関する相談や地域資源との連絡調整を行う。


■62歳の男性。58歳の妻と25歳の長男との3人暮らし。脳梗塞で左片麻痺があり、要介護3。言葉は不自由であるが意思疎通は図れる。現在、通所介護を週1回、病院のリハビリテーションを月2回、訪問看護を週1回利用している。通所介護では仲間との交流があり満足している。リハビリテーションでは主に立位保持と車椅子移乗練習を行っている。主な介護者は妻で介護を始めて2年になるが、健康状態は良好である。ケアプランの総合的な援助の方針は「安全で自立した生活を送る」である。 3か月後、ひとりで車椅子移動ができるようになった。男性は「自分の行きたいところに出かけて気分転換したい」と言う。自立度をさらに高めるために、介護保険で利用できるサービスで適切なのはどれか。

1.電動車椅子の貸与
2.タクシー料金の助成
3.ホームヘルパーの派遣
4.ガイドヘルパーの派遣

【正解】1
1.(○)介護給付において、日常生活の自立を助けるために、福祉用具貸与として電動車いすを借りることができる。
2.(×)介護保険サービスにタクシー料金の助成はない。
3.(×)ホームヘルパーは居宅を訪問し、入浴、排泄、食事など身体介護や、調理、洗濯など生活援助を行う。
4.(×)介護保険にガイドヘルパーの派遣はない。


■自宅への退院が予定されている全介助が必要な95歳の女性。70歳の娘と2人暮らし。退院前のカンファレンスに訪問看護師が参加した。訪問看護師が行うのはどれか。

1.要介護認定の申請
2.介護用ベッドの購入
3.かかりつけ医の決定
4.介護力の査定

【正解】4
1.(×)要介護認定の申請は、療養者本人や家族が市町村窓口に申請する。またはケアマネジャーに代行してもらうこともできる。
2.(×)介護用ベッドは療養者本人と家族、ケアマネジャーが相談し、購入・貸与について決定するのが望ましい。
3.(×)かかりつけ医の決定は、療養者本人と家族が決定するのが望ましい。
4.(○)介護者が70歳の高齢の娘であるため、介護力の査定が在宅療養を開始するうえで重要な要素となる。


■人工肛門を造設している寝たきりの在宅高齢者。介護者への皮膚保護シート(人工肛門周囲に装着する皮膚保護材)についての指導で適切なのはどれか。

1.毎日交換する。
2.滅菌操作で交換する。
3.腹壁を伸展させて貼付する。
4.人工肛門より小さめにカットする。

【正解】3
1.(×)皮膚保護シートの耐久性に応じて定期的に交換するが、毎日交換する必要はない。
2.(×)皮膚保護シートは人工肛門周囲の皮膚に直接塗布し、腹壁とのあいだに排泄物が漏れないように補整するものであるため、滅菌操作の必要はない。
3.(○)腹壁と装具が完全に密着していないと、その隙間から排泄物が漏れ出す危険性があるため、腹壁のしわをしっかりのばして貼付する。
4.(×)皮膚保護シートはストーマ周囲の皮膚が1~2mm見える程度の余裕をもってカットする。


■Aさん(66歳、男性)は、脳出血で入院している。病状が安定し、自宅への退院の準備をすることになった。Aさんは、リハビリテーションと介護が必要な状態であるが、妻から「夫のために自宅を改修するので、すぐには自宅で介護できない」と相談があった。Aさんは妻と2人で暮らしている。
退院直後のAさんの生活の場として適切なのはどれか。

1.ケアハウス
2.グループホーム
3.介護老人福祉施設
4.介護老人保健施設

【正解】4
1.(×)ケアハウスとは、60才以上の自立した人を対象としているため、Aさんには適応されない。
2.(×)グループホームとは、5~9人程度の軽い認知症の利用者が、少人数のスタッフから最低限の介護を受けながら、共同生活をして自立を目指す施設であり、Aさんには適応されない。
3.(×)介護老人福祉施設とは、常時介護を必要とし、在宅介護が困難な要介護者である。医学的管理は行えないため、Aさんには適用されない。
4.(○)介護老人保健施設とは、病状が安定している要介護者を対象に、自宅での生活復帰を目指して介護や医療・リハビリテーションなどのサービスを提供する施設である。


■Aさん(42歳、男性)は、統合失調症で入院中だが、3か月の治療で症状が改善したため、退院することになった。Aさんは、統合失調症で数回の入院経験があるが、前回の退院後に拒薬がみられたため、今回は2週間に1回の訪問看護が計画されている。Aさんはアパートで1人暮らししている。身体的な疾患はない。
訪問時、ごみ箱に多くの内服薬が捨てられていた。Aさんは「その薬は飲んではいけないとみんなが言うし、飲むと体がだるくなるので飲みたくない」と言う。看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.「そんなはずはありませんよ」
2.「しばらく内服を休みましょう」
3.「服薬チェック表を使ってみましょう」
4.「薬を飲んだ後の症状を聞かせてください」
5.「薬の内容について主治医に相談してみませんか」

【正解】4,5
1.(×)Aさんの拒薬の原因である幻覚や妄想を否定したり、深入りしたりしない。
2.(×)内服の中止は症状の悪化を引き起こす危険性がある。
3.(×)服薬を強制する対応なので、Aさんが服薬をますます拒まれる危険性が高くなる。
4.(○)Aさん自身が困っている、「飲むと体がだるくなる」という部分に共感しながら、解決のいとぐちをさぐる。
5.(○)Aさんが困っていることについて、主治医と相談できるよう橋渡しをすることも重要である。


■Aさんは、胃癌の終末期で、肺の癌性リンパ管症による呼吸困難があり「夜も眠れない」と訴えている。フェイスマスクによる酸素(8ml/分)とモルヒネ塩酸塩(20mg/日)とを投与中である。呼吸数30/分。脈拍120/分。痛みの訴えはない。看護師の対応で適切なのはどれか。

1.酸素流量を15l/分に増やす
2.モルヒネ塩酸塩の増量を検討する
3.呼吸は数日で楽になると説明する
4.ネブライザーによる吸入で気道を加湿する

【正解】2
1.(×)酸素流量は医師が決定する。
2.(○)呼吸困難の苦痛を緩和するために、モルヒネ塩酸塩の増量について検討が必要である。 
3.(×)癌性リンパ管症の根本的な解決策はないので、数日で楽になることはない。 
4.(×)癌性リンパ管症は、気道の外側にリンパ液が溜まり、肺胞と毛細血管間のガス交換を妨げているので、ネブライザーの気道加湿では解決しない。


■86歳の男性。一人暮らし。内科と整形外科とを受診している。記銘力低下のため、これまでに内服薬の飲み忘れ、飲み間違いがあった。居宅サービスは訪問看護のみを受けている。内服をより確実にするのはどれか。2つ選べ。

1.2か月分ずつの処方
2.診療科ごとの内服指導
3.保険薬局の薬剤師の訪問
4.ケアマネジャーによる内服薬の管理
5.内服1回量ごとの包装(ODP:one dose package)

【正解】3,5
1.(×)なるべく短期間の処方がよい。2ヶ月分の薬の量は多すぎるため、飲み忘れや飲み間違いがあっても気づきにくい。 
2.(×)診療科ごとに処方されると、記名力低下もあり、バラバラに説明されるため、忘れたり間違えたり、混乱したりする。
3.(○)保険薬局の薬剤師は、保険調剤、服薬指導ができる。訪問時に処方された薬についてや服薬状況を把握し、指導ができる。
4.(×)介護支援専門員(ケアマネージャー)の役割は介護保険制度における認定作業の調査、要介護認定を受けた人の介護サービス計画を支援であるため内服薬の管理はしない。
5.(○)ODPは、わかりやすく、1回量の薬を一度に飲むことができ、飲み忘れもない。袋に日付といつ飲むかを記名すれば、さらに飲み忘れることが少なくなる。


■介護保険制度の訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ.。

1.利用回数は週3回に限られる
2.理学療法士による訪問は含まれない
3.主治医の訪問看護指示書が必要である
4.要介護認定を受けないと利用できない
5.2か所の訪問看護ステーションは利用できない

【正解】3,4
1.(×)利用回数の制限は定められていない。
2.(×)病院、診療所、訪問看護ステーションに勤務する理学療法士・作業療法士による居宅サービスは訪問看護の一形態として認められている。
3.(○) 
4.(○)介護保険をはじめて利用する場合には、市区町村に設置される介護認定審査会において要介護認定を受ける必要がある。
5.(×)複数の訪問看護サービスを利用することもできる。


■要介護認定者が訪問看護を受ける際医療保険から給付される疾患または状態はどれか。

1.関節リウマチ
2.在宅酸素療法を受けている状態
3.人工呼吸器を使用している状態
4.全身性エリテマトーデス(SLE)

【正解】3
1.(×)介護保険の特定疾患の中で、厚生労働大臣が定める疾病等に該当しないため、医療保険は適用されない。

2.(×)介護保険の特定疾患の中で、厚生労働大臣が定める疾病等に該当しないため、医療保険は適用されない。

3.(○)介護保険の特定疾患の中で、厚生労働大臣が定める疾病等については、訪問看護において医療保険が適応される。

4.(×)介護保険の特定疾患の中で、厚生労働大臣が定める疾病等に該当しないため、医療保険は適用されない。


■入所者または居住者が公的保険による訪問看護サービスを受けることができるのはどれか2つ選べ。

1.乳児院
2.介護老人保健施設
3.高齢者専用賃貸住宅
4.介護療養型医療施設
5.認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

【正解】3,5
1.(×)乳児院には看護職が常駐している。

2.(×)介護老人保健施設には看護職が常駐している。

3.(○)高齢者専用賃貸住宅は訪問看護サービスを受けることができる。

4.(×)介護療養型医療施設には看護職が常駐している。

5.(○)グループホームは訪問看護サービスを受けることができる。


■Aさん(48歳、女性)は重症筋無力症を5年前に発症し、初期から副腎皮質ステロイドの内服治療を受けて自宅で生活している。現在は、眼瞼下垂、複視および上下肢の筋力低下がある。日中は、時間をかければ身の回りのことはできている。月1回の外来受診は強い疲労を伴う。夫とは離婚し、高校生の長女と2人で暮らしている。また、訪問サービスは訪問看護のみを利用している。

Aさんがセルフケア能力を維持して、口腔内の清潔を保つための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.歯磨きの自助具を紹介する
2.含漱はしないよう指導する
3.筋力低下の日内差について尋ねる
4.長女が口腔ケアを行うよう助言する。
5.歯磨きは食事の前後に行うよう指導する

【正解】1,3
1.(○)上肢の筋力低下を補うための自助具を紹介する。

2.(×)含嗽で口腔内を清潔に保つことが必要である。

3.(○)筋力低下の日内変動を考慮して、日常生活の計画を立てる。

4.(×)可能な限り自分で口腔ケアを行う。

5.(×)歯磨きは食後に行う。


■介護保険法施行令において特定疾患に指定されているのはどれか。

1.脊髄損傷
2.クローン病
3.脳血管疾患
4.大腿骨頸部骨折

【正解】3
3.(○)特定疾患とは、40歳以上65歳未満の者の要介護状態の原因疾患のうち、加齢に起因するもので、しかも政令で定める疾患のこと。


■Aさん(68歳)は要介護1で、1人で暮らしている。間質性肺炎のために在宅酸素療法が開始された。Aさんのサービス担当者会議で訪問看護師が行う提案で適切なのはどれか。

1.炊事の禁止
2.毎日の体温測定
3.1人での外出禁止
4.訪問入浴サービスの導入

【正解】2
3.(○)日々の健康管理に関することは訪問看護師の役割である。


■Aさん(55歳、女性)は昨年10月に腹痛と腹部膨満のため受診し、膵癌、腹膜播種と診断された。手術の適応はなく、化学療法を受けていた。今回、腹水貯留があり経口摂取量も減少したため入院した。排泄は自立しているが臥床していることが多い。事務職員をしていたが現在は休職中である。夫とは離婚し25歳の長女と2人で暮らしている。23歳の長男は結婚し遠方で暮らしている。今回の入院時から積極的治療が困難であることはAさんと長女へ医師から説明され、Aさんは自宅での療養を希望している。長女は就労しているため、あまり来院していない。

退院調整看護師から、訪問看護ステーションにAさんの情報提供と訪問看護の依頼が入った。訪問看護師は在宅療養ができるかを確認するため来院した。訪問看護師がAさんと会う前に退院調整看護師に確認すべき情報で優先度が高いのはどれか。

1.自宅環境
2.治療経過
3.食事の摂取状況
4.長女の在宅療養への意向

【正解】4
4.(○)介護する家族の受け入れ状況を確認することが最も重要である。
それ以外は今後の家族の介護負担を検討する上で重要な情報だが、最も重要な情報ではない。


■Aさん(68歳、女性)は70歳の夫と2人で暮らしている。6年前にパーキンソン病と診断された。現在、レボドパを1日3回内服している。ヤールの重症度分類ステージⅢで、要介護1である。夫が付き添い、神経難病専門クリニックに杖を使って通院している。特定疾患医療受給者証を持っているが、在宅におけるサービスは利用していない。

Aさんは「家事は夫がしてくれて感謝しています。介護支援専門員とも相談しながら自宅で暮らしていきたいと思っています」と訪問看護師に話した。Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。

1.訪問介護の利用
2.短期入所の利用
3.車椅子での室内移動
4.訪問リハビリテーションの利用

【正解】4
1.(×)夫が介護できているため、訪問介護は必要ない。

2.(×)夫が介護できており、本人も自宅で暮らしたいと話しているため、短期入所の必要はない。

3.(×)転倒に気をつけながら歩行を継続していく。

4.(○)足がすくんだり、転倒しやすくなっているため、訪問リハビリテーションを利用する。


■Aさん(75歳男性)は脳梗塞後遺症による右半身不全麻痺がある。妻と2人で暮らしている。Aさんは要介護3で、訪問介護と通所介護のサービスを利用している。今回、Aさんは誤嚥性肺炎で入院し、退院後に訪問看護が導入された。訪問看護師と介護支援専門員が連携して行う内容で優先度が高いのはどれか。

1.住宅改修の検討
2.Aさんの妻の介護負担の把握
3.肺炎予防に必要なケアの提供
4.訪問介護による生活援助内容の確認

【正解】3
1.(×)住宅改修に関しては、介護支援専門員と福祉住環境コーディネーターらが連携するのが適切である。
2.(×)妻の介護負担の把握は介護支援専門員が中心となって行う。
3.(○)肺炎予防には医療的な判断が必要になるので訪問看護師と介護支援専門員が連携して対応する。
4.(×)訪問介護による生活援助内容は介護支援専門員が中心となって確認する。


■訪問看護に関する制度について正しいのはどれか。

1.平成12年(2000年)に老人訪問看護制度が創設された
2.サービスを開始するときに書面による契約は不要である
3.訪問看護ステーションの管理者は医師もしくは看護師と定められている
4.介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である

【正解】4
1.(×)平成4年(1992年)に老人訪問看護制度が創設された。
2.(×)サービス開始に際し、紙面での契約が必要である。
3.(×)管理者は看護師または保健師と定められている。
4.(○)介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である。


■Aさん(45歳女性)は筋委縮性側索硬化症(ALS)のため自宅で療養中である。Aさんは球麻痺症状が出現したため経口摂取に加え、胃ろうによる経管経腸栄養管理が開始された。訪問看護師が行うAさんとAさんの家族への指導で適切なのはどれか。

1.水分は経口による摂取を勧める
2.注入時間に生活パターンを合わせる
3.経口摂取中の体位は頸部前屈位とする
4.胃ろうからの半固形化栄養剤の使用は禁止する

【正解】3
1.(×)球麻痺による嚥下障害があるため、水分を誤嚥しやすい。水分を経口摂取させる場合はとろみをつけ、少量とする。
2.(×)生活パターンに注入時間を合わせる。
3.(○)頸部前屈位にすると、食物が気管に入りにくくなる。
4.(×)胃ろうからも半固形化栄養剤を注入する。


■訪問看護師が在宅医療に移行する患者の退院調整のために医療機関の看護師から得る情報で優先度が高いのはどれか。

1.医療処置の指導内容
2.経済的な問題への対応
3.介護サービス利用の有無
4.訪問看護指示書の記載内容

【正解】1
1.(○)医療依存度の高い患者の在宅療養の場合、本人や家族がどれくらい医療処置を行えるかは、看護師から十分に情報を収集する必要がある。
2.(×)経済的な問題への対応については医療ソーシャルワーカーから情報を収集する。
3.(×)介護サービス利用の有無は、ケアマネージャから情報を収集する。
4.(×)訪問看護指示書の内容は、主治医に確認する。


■健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

1.サービス対象は65歳以上である
2.介護支援専門員がケアプランを作成する
3.末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない
4.特定疾患医療受給者証を持っているものは自己負担額1割である

【正解】3
1.(×)健康保険法による訪問看護サービスでは対象者の年齢に制限はない。
2.(×)医師からの「訪問看護指示書」に基づいて訪問看護サービスを行う。
3.(○)末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。
4.(×)特定疾患医療受給者証を持っているものは自己負担を免除される。


■介護保険で貸与を受けられない福祉用具はどれか。

1.車椅子
2.歩行器
3.介護用ベッド
4.ポータブルトイレ

【正解】4
1.(×)車椅子は介護保険で貸与を受けられる。
2.(×)歩行器は介護保険で貸与を受けられる。
3.(×)介護用ベッドは介護保険で貸与を受けられる。
4.(○)福祉用具のうち、ポータブルトイレのような排泄用具や入浴用具は、介護保険で貸与の対象ではない。購入が必要になる。


■Aさん(85歳、男性)は、80歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは、脳梗塞を発症し要介護4の認定を受けて介護療養型医療施設に入院していたが、在宅療養の強い希望があり、退院することになった。訪問看護、訪問介護および通所介護を利用することになっている。初回訪問時に、訪問看護師はAさんの手関節、下腹部および大腿内側に赤い丘疹と小水疱を、指間には線状疹を認めた。疾患として考えられるのはどれか。

1.疥癬
2.白癬
3.伝染性紅斑
4.単純ヘルペス

【正解】1
1.(○)疥癬はヒゼンダニが皮膚角質に寄生する感染症で、激しいかゆみを伴う丘疹や小水疱、線状疹が特徴的である。
2.(×)白癬は白癬菌という真菌による感染症で、足指や足裏の角質に感染し、水疱や表皮剥離などが生じる。
3.(×)伝染性紅斑は主に小児に発症する急性ウイルス性疾患で、ほほの紅斑が特徴的で、「リンゴ病」とも言われる。
4.(×)単純ヘルペスは日和見感染症のひとつで、宿主の抵抗力が下がった時などに、局所に発赤や水疱が出現する。痛みを伴うのが特徴的である。


■Aさん(85歳、男性)は、80歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは、脳梗塞を発症し要介護4の認定を受けて介護療養型医療施設に入院していたが、在宅療養の強い希望があり、退院することになった。訪問看護、訪問介護および通所介護を利用することになっている。訪問看護師が妻に対して行う皮疹に関する生活指導で適切でないのはどれか。

1.毎日室内を清掃する。
2.治るまで来客を避ける。
3.Aさんの衣類の洗濯は妻の洗濯物と分けて行う。
4.ベッドの周囲を次亜塩素酸ナトリウム液で消毒する。

【正解】4
1.(×)毎日室内を清掃する。
2.(×)感染力が強いため、可能であれば隔離する。治るまで来客を制限する。
3.(×)洗濯ものは、他の人のものと区別し、熱湯消毒をしてから洗濯する。
4.(○)ベッド周囲に殺虫剤をまくことがある。次亜鉛素酸ナトリウムは効果がない。


■Aさん(85歳、男性)は、80歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは、脳梗塞を発症し要介護4の認定を受けて介護療養型医療施設に入院していたが、在宅療養の強い希望があり、退院することになった。訪問看護、訪問介護および通所介護を利用することになっている。Aさんを訪問するときに訪問看護師がこの感染の媒介者とならないための対応で適切なのはどれか。

1.訪問終了時に含嗽をする。
2.療養者に接するときはマスクをつける。
3.療養者に接するときはガウンを着用する。
4.療養者に接するときはゴーグルを装着する。

【正解】3
1.(×)接触感染をするので、訪問終了時の含そうは必要ない。
2.(×)マスクは空気感染や飛沫感染のときに用いる。接触感染では用いない。
3.(○)接触感染をするのでガウンや手袋を装着する。
4.(×)飛沫感染ではないのでゴーグルは必要ない。


■Aさん(80歳、男性)は、78歳の妻と2人で暮らしている。子どもはいない。Parkinson〈パーキンソン〉病で、Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類はステージIIIである。要介護1の認定を受けて、週1回訪問看護を利用している。妻は「できるだけ夫婦で頑張りたいです」と話している。最近、Aさんはすくみ足がみられ、活動性が低下し食欲もなく、日中はほぼ車椅子に座っている。訪問看護師は、妻から「できれば自分だけで介護したいと思っていましたが、どんどん悪くなってきて心配です。誰かに手伝ってもらいたいです」と相談を受けた。訪問看護師の最初の対応で最も適切なのはどれか。

1.入院の検討を勧める。
2.訪問介護を導入する。
3.訪問看護の回数を増やす。
4.サービス担当者会議の開催を介護支援専門員に依頼する。

【正解】4
1.(×)介護が必要になった状態で病院に社会的入院することはできない。
2.(×)訪問介護の導入は必要だが、訪問看護師が勝手に導入してはならない。
3.(×)介護が必要になった場合、訪問看護を増やすことはない。
4.(○)病状やADLに変化があったり、介護者に問題があったりして介護の継続が困難な場合は、介護支援専門員に相談するのがよい。


■Aさん(75歳、女性)は、80歳の夫と2人で暮らしている。要支援2の認定を受け、居宅サービスは利用していない。Aさんは子宮体癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなかった。その後、モルヒネによる疼痛コントロール目的で入院し、現在、痛みはない。Aさんは家に帰ることを強く希望している。食事量は減少している。臥床している時間が多いが、排泄時はベッドサイドのポータブルトイレを自力で使用している。病棟看護師が退院調整看護師と検討すべき内容はどれか。

1.通所リハビリテーションの導入
2.訪問入浴サービスの導入
3.尿道カテーテルの留置
4.胃瘻の造設

【正解】2
1.(×)居宅でのリハビリテーションであれば導入可能かと考える。
2.(○)入浴する体力の不足や高齢の夫の介護力の低下から、訪問入浴サービスは必要と判断する。
3.(×)自力でポータブルトイレを利用できているので、その能力が維持できるよう関わる。
4.(×)食事は少ないながら摂取で来ているので、胃ろうは造設しない。


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