ナースプレス
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山内先生の公開カンファランス

第35回 胃部不快感を訴える、在宅療養中の患者さん(その4)

2015年05月30日 969 アクセス

解説山内豊明
神経内科医師として臨床経験後、カリフォルニア大学医学部勤務を経て、看護学を学ぶため看護大学へ。1998年ケース・ウエスタリン・リザーブ大学看護学博士課程修了。帰国後、99年に看護士、保健士の免許を取得。専門はフィジカルアセスメント学。
※資格名は取得当時のもので記載しています。


今回の事例
しばしば胃部不快感を訴える自宅療養中の患者さん
[もこもこさんから提供された事例]
心筋梗塞の既往があり、心不全、胃潰瘍、便秘、下肢の筋力低下により寝たきり状態で、自宅療養中の患者さん。
自力排便が困難なため定期的に摘便し排便コントロールを行うため訪問を開始。しばしば胃部不快感を訴えていました。
訪問当初は脈拍60後半〜70回/分でしたが、50後半〜60/分となっており、腹部膨満がありました。
→この患者さん、どう対応する?

思考の過程を表現する習慣をつける

今回の事例から考えてほしいことが2つあります。

一つ目は思考の過程について。前述しましたが、今回の事例ではどれを選ぶのがいい、悪いというのは今の段階ではありません。

コメントを見ているとそれを最終的に選んだのはどういう道筋で考えたからなのかが、見える人と見えにくい人がいます。

きっと頭のなかでこう考えたのではないかと推測できる人もいますが、結果しか書いていないと、それしか考えられなかったと誤解されてしまう可能性があります。

例えば、今回の事例で考えると記録をしたり報告をしたりするときに「排便のコントロールがついていませんでした。マッサージをして便を出してきました」というのと、「ベースに心不全があって、循環のことも気になるのですが、それは大丈夫だと思いました。本人の今の課題は排便だと考えたので、適便をしてきました」というのでは、相手が受け取る印象が違います。

看護師は処置をするだけの人ではないはず。みなさんは、患者さんの生活や状態を見て、よりよいケアがなんなのかを判断して提供していますよね。

そこをしっかりと記録や報告で出していくことが大切だと思うのです。

そうしていかなければ、処置屋さんとなってしまって、処置の手際のいい人がいい看護師、という評価になってしまいかねません。

急に上記のようにするのは難しいかもしれませんが、どう書くといいのか試行錯誤していってください。

この連載では、ほかのみなさんのコメントが読めます。

「同じことを考えているけど、こうやって表現するとわかりやすいな」とか「私の言いたかったことがうまく表現されているな」とか、思考の出し方のサンプル例がたくさん見られます。こういった場も活用してほしいと思います。

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引用・参考書籍

ナース専科2015年1月号『急変!判断と対応』

ナース専科2015年1月号『急変!判断と対応』

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