ナースプレス
精神看護

第7回 拒絶的な患者の看護

2009年06月23日 4,981 アクセス

監修 医療法人財団青溪会 駒木野病院
精神科専門病院

拒絶的な患者の看護とは

定義

看護上の拒絶

看護上の拒絶とは、ある行動を他者から求められた時、拒否する態度や行為を指していいます。
拒絶することは外界の人の侵入を防ぎ、自己を守っている状況です。

拒絶には、食事を拒否する拒食、薬を拒否する拒薬、話しかけられても一言も発しない緘黙、人との接触を拒否する接触拒否があります。
その他、千面、入浴、更衣など身の回りの整理を拒絶することもあります。

拒絶は、機能的な障害や意識障害は無く、自分の意思を伝えようとしていないだけで、周りからの声掛けや問いかけは理解しています。


医学診断上の拒絶

1)拒絶、緘黙:精神分裂病の緊張病性症状群の症状の一つであり、すべてに拒絶の態度を示すことをいいます。

2)昏迷:自発的にも、周囲の働きかけに対しても活動の無い状態をいいます。

高度になると食事もとらず、臥床がちになり、ほとんど話もしなくなりますが、意識障害は無いとされています。
抑うつ性昏迷と緊張病性昏迷などがあります。

観察のポイント

拒絶はさらなる症状悪化、日常生活行動、身体など様々なことに影響を及ぼします。
純粋な緊張症状としての拒絶は治療で消失しやすいのですが、それ以外の拒絶は看護の関わりにより改善されることが多いです。

よって、拒絶は看護職員の促し方によって、服薬する、食事をするという行動を起こします。
いずれにしても、患者の気持ちを支持した上で、根気強い関わりが必要となります。

ここでは、看護上の拒絶についての看護のポイントを以下に記述します。

拒食

食事行動の拒絶は幻覚や妄想など病的体験に基づいており、栄養状態の低下、水分の不足を生じる可能性があります。
これにより、尿閉、便秘傾向、電解質異常をきたしやすい状況にあります。

よって、食事行動や水分摂取、薬の副作用の観察とともに、患者の訴えを傾聴し、食事時間、好みの食品・形状を工夫するなど、患者の希望を取り入れた対応も重要です。

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